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絵や折り紙でお米ゲット 水戸の「交換会」、ひとり親らを支援

毎日新聞 / 2024年8月20日 11時30分

絵とお米の交換会に訪れた女性に米を手渡す忠文夫さん(右)=水戸市福祉ボランティア会館で2024年7月27日午後0時1分、鈴木敬子撮影

 ひとり親や生活困窮世帯を支援しようと水戸市で子供たちが描いた絵や折り紙作品と米を引き換える「絵とお米の交換会」が、初回から3年を超え続いている。この夏休みは15回目が開かれ、給食がなく食事の準備に困る親子らが訪れた。交換会を知った他県の人から、自分の住む地域でも同様の活動をしたいと連絡があるといい、支援の輪が少しずつ広がっている。【鈴木敬子】

 交換会は、新型コロナウイルス感染症の影響で収入の減少や子育て負担の増加に直面した家庭を支援するため、同市の忠(ちゅう)文夫さん(66)らが2021年3月から数カ月に一度開催している。

 コロナ禍が明けてからも、物価高の影響などに苦しむ世帯のため活動を続けている。忠さんは同市泉町でスナックを営む傍ら、水彩画を描く画家でもある。米を購入する資金は依頼を受けて絵を描いたり、インターネットで絵を売ったりしてまかなっている。各地の社会福祉協議会などと連携し、これまでに日立市や土浦市、埼玉県深谷市など県外でも開催してきた。

他県にも広がり

 こうした活動を知った佐賀県と山梨県の男性から、それぞれ「同じことをやってもよいか」と問い合わせがあり、快諾したという。「活動に興味を持ってもらい、違う場所で取り組んでくれる人が増えることが願い」と話す。

 7月27日に水戸市赤塚1の市福祉ボランティア会館で開かれた交換会には120キロの米を用意。絵を持参した親子連れらに「上手に描いたね」などと声を掛けながら、1世帯4キロの米や文房具、障害者就労支援施設で作られたクッキーなどを配布した。5~18歳の子供4人を1人で育てているという女性(40)は「給食がないとお米の消費量がすごく多くなるが、米の値段も高くなっているので、こういうの(米の配布)は本当にありがたい」と話した。

 忠さんは「誰もいい時ばかりではなく、お互い様。子供が喜んでくれる姿を見るとやめられないと思う。今後も長く続けていきたい」と話している。

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