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「表現の自由」認められるも…北海道警ヤジ訴訟、原告2人明暗分かれ

毎日新聞 / 2024年8月21日 9時38分

(左から)記者会見した桃井さん、大杉さん、小野寺弁護士=札幌市中央区で2024年8月20日、伊藤遥撮影

 闘ってきて良かった――。2019年に安倍晋三首相(当時)の演説会場でヤジを飛ばし、道警の警察官に排除された男女2人が道に損害賠償を求めた上告審で、最高裁は19日、道の上告を退け、女性の勝訴が確定した。男性は敗訴したが、20日、札幌市内で記者会見した2人は「ヤジを飛ばすのは表現の自由であり、警察は不当に排除できない、という重要部分が認められたのは良かった」と評価した。

 2人の明暗が分かれたのは、2審・札幌高裁判決が「(男性は)聴衆から暴行を受けたり、安倍首相らに物を投げたりする危険性が切迫していた」と判断したため。敗訴した大杉雅栄さん(36)は「自分への決定については残念だ」と述べ、代理人の小野寺信勝弁護士も「自民党関係者が大杉さんの腕を軽く押したことをもって、大杉さんの生命身体に危険が及んだと判断したのは非常識で、事実誤認だ」と批判した。

 1審に続き2審でも勝訴していた桃井希生さん(29)は「ヤジを飛ばした後の警官のつきまといも違法と認められて良かった。道警の責任者で、現場にもいた鈴木直道知事には、表現の自由を学び、真摯(しんし)に反省してほしい」と求めた。【伊藤遥】

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