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愛知県庁に初のコンビニオープン 設置のきっかけは住民票の写し

毎日新聞 / 2024年8月21日 18時9分

愛知県庁で初めてとなるコンビニのオープン前に行われた記念式典であいさつする古本伸一郎副知事(中央)=名古屋市中区で2024年8月21日午後0時7分、加藤沙波撮影

 愛知県庁に21日、コンビニエンスストアのファミリーマート(ファミマ)がオープンした。同県庁内にコンビニが開設されるのは初めて。開店前には職員らが長蛇の列を作った。

 コンビニが設置されたのは本庁舎地下1階。本庁舎は国の重要文化財(重文)に指定されており、景観に配慮して緑や青のファミマカラーではなく、シックな茶色の看板が掲げられた。

 買い物に訪れた県職員の50代女性は「朝、自宅近くでお昼ご飯を買って地下鉄に乗ってこなくても、県庁で買えるのは本当にありがたい。これからよく利用することになりそう」と笑顔を見せていた。

 「2年あまりの思いがこもっている。効率的に仕事がはかどるのなら、コーヒーの香るフロアであってもいいんじゃないか」

 開店前の記念式典で、愛知県の古本伸一郎副知事が開設までの思いを熱く語った。古本氏は2022年4月に副知事就任後、住民票の写しをコンビニのマルチコピー機で発行しようとした。すると、秘書から「(県庁には)そのようなものはございません」と言われたという。

 県は同年6月、職員約4300人を対象に「本庁舎にコンビニを設置した方がいいと思うか」とアンケートで尋ねたところ、71・3%が「設置した方がいい」と回答。「どちらでもよい」も合わせると9割を超えた。

 1938年に完成した県庁本庁舎は2014年に重文に指定されている。設置場所がもともと小売店などの店舗スペースで、建物を傷つけずに改装が可能だったことや、壁に穴を開け、通気口を設置しなければならない揚げ物のフライヤーを導入しないこともあり、文化庁は「影響は軽微」と判断。同庁と協議を重ねながらも、比較的早期に設置することができたという。

 文化庁によると、重文にコンビニができることは珍しい。記念式典に出席した同庁担当者は「文化財として貴重な建物に利便性を提供する場が新たに加わることは、今後も継続して活用していく上で大変意義のあること」と述べた。

 コンビニの営業時間は平日午前7時~午後8時。【加藤沙波】

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