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高潮発生の仕組みは? 海水の吸い上げ+吹き寄せ 過去に浸水被害も

毎日新聞 / 2024年8月28日 22時54分

台風10号が接近し、うなりを上げて打ち寄せる波=鹿児島県枕崎市で2024年8月28日午後3時22分、平川義之撮影

 非常に強い台風10号の接近に伴い、気象庁は28日、鹿児島県薩摩地方に高潮特別警報を発表した。台風に伴う高潮では、過去に甚大な被害が発生している。

 高潮は、台風や発達した低気圧が通過するときに潮位が大きく上昇する現象だ。気圧低下で海水が吸い上げられて海面が上昇するのと同時に、強風によって海水が海岸に吹き寄せられることで起こる。発生するかどうかは、台風や低気圧の強さ▽移動経路▽移動速度――によって決まる。

 高潮が発生するような強い台風では強風によって高波も生じ、大量の海水が内陸に入り込んで浸水域が広がる恐れがある。1959年の伊勢湾台風では名古屋港で3・89メートルの高潮が観測され、浸水面積は3万ヘクタール超に及んだ。死者・行方不明者は5000人を超えた。

 近年では、2018年の台風21号で、記録的高潮によって大阪湾沿岸部の一部で潮位の記録を更新した。地球温暖化に伴う海面上昇で、高潮・高波が発生した際の被害がさらに深刻化することが懸念され、気候変動の影響を考慮した沿岸防災が急務となっている。【大場あい】

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