ビデオ通話で「逮捕状」見せられ7000万円詐欺被害 横浜

神奈川県警本部＝横浜市中区で、山本明彦撮影

　神奈川県警神奈川署は29日、横浜市の40代男性が警察官を名乗る男らから約7000万円をだまし取られたと発表した。ビデオ通話で「逮捕状」と書かれた用紙を見せられて信じ込んでしまったという。署は詐欺事件として捜査している。

　署によると、7月29日、男性の元に「＋1」の番号から始まる国際電話があった。大阪府警の警察官を名乗る男から「あなたの銀行口座が詐欺に使われた。犯人グループからお金をもらっていないか調査したい」と言われ、無料通信アプリ「LINE（ライン）」に誘導された。

　その後、ラインのビデオ通話で警察官と検察官を名乗る30代くらいの2人の男がスーツ姿で登場。「逮捕状」を見せ、「資金を預かって調べる」と振り込みを指示されたという。【横見知佳】