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熱帯低気圧になった台風10号 まだ警戒を 2日も大雨の恐れ

毎日新聞 / 2024年9月1日 17時40分

気象庁=東京都港区虎ノ門3で、黒川晋史撮影

 台風10号は1日正午の気象庁の観測で熱帯低気圧に変わった。ただ、西日本と東日本では大気の状態が不安定になる恐れがあり、気象庁は2日も引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけている。東海道新幹線は1日午前、東京―三島間で運転を再開。午後6~8時ごろには東京―新大阪間で、臨時列車を走らせ、8月29日夜以降3日ぶりに全線で運行した。

 JR東海によると、東海道新幹線は2日始発から全線で通常通り運転する予定。ただ、天候次第では運転を見合わせる可能性がある。JR西日本によると山陽新幹線は1日、新大阪―博多間で列車の本数を減らして運行。2日は始発から通常運転する見込みだ。

 動きの遅かった台風の影響で東日本から西日本の太平洋側を中心に記録的大雨に見舞われた。8月27日の降り始めからの降水量は9月1日午後6時現在、静岡県伊豆市の天城山で965ミリ、宮崎県えびの市のえびの高原で911ミリと、平年の8月1カ月分の約2倍の雨が降った。

 熱帯低気圧の影響で2日も非常に激しい雨が降る可能性がある。2日午後6時までの24時間に予想される降水量は、東海150ミリ▽近畿120ミリ▽関東甲信100ミリ▽北陸80ミリ――となっている。

 総務省消防庁によると、台風の死者は愛知県や福岡県などで7人、鹿児島県で1人が行方不明になっている。【安藤いく子、御園生枝里】

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