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宝塚歌劇の団員死亡で西宮労基署が是正勧告 歌劇団「内容確認中」

毎日新聞 / 2024年9月6日 12時45分

宝塚大劇場=兵庫県宝塚市で2022年4月16日、水津聡子撮影

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(当時25歳)が2023年9月に死亡した問題で、歌劇団は6日、西宮労働基準監督署(同県)から労働基準法に基づく是正勧告を受けたと発表した。勧告は5日付。

 女性は23年9月30日、同市内のマンション敷地内で死亡しているのが見つかった。県警は自殺とみている。歌劇団が同11月に公表した調査報告書は、死亡直前の1カ月に118時間の「時間外労働」があったと試算し、長時間の業務などにより心理的負荷がかかっていた可能性を指摘した。一方、遺族側は死亡までの1カ月間の「時間外労働」は277時間に上ったとしている。

 また歌劇団は、女性と雇用契約(労働契約)ではなく、フリーランスという形式で業務委託契約を結んでいた。しかし、専属契約で拘束性の強い内容となっていることから、遺族側は労働契約に当たると主張していた。

 西宮労基署は同11月以降、歌劇団に複数回にわたり立ち入り調査を実施。組織の体制、労働時間の管理方法、勤務実態などを聞き取り、資料の提供を受けていた。歌劇団は今年3月、女性への安全配慮義務違反があったとする合意書を遺族側と締結した。

 歌劇団は取材に対し、「勧告の内容は現在確認中で、改めて説明の機会を設ける」としたうえで、「是正勧告を重く受け止め、適切に対処するとともに、現在進めている歌劇団の改革に向けた取り組みを続ける」とコメントしている。【松室花実】

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