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「金の粒」こぼし、偽札にすり替えか 3400万円窃盗容疑で逮捕

毎日新聞 / 2024年9月9日 13時20分

警視庁=米田堅持撮影

 金の取引を装い、用意させた現金を盗んだとして、警視庁捜査3課は9日、いずれもリベリア国籍で、住所不定、職業不詳、ジェームス・リー・エフ(46)と、埼玉県越谷市花田7、職業不詳、サンディマン・ジョセフ・カマラ(43)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕したと発表した。2023年8月~24年6月ごろ、東京都内のホテルなどで複数の古物商らが同様の手口で計1億円以上を盗まれる被害が発生しており、警視庁が関連を調べている。

 逮捕容疑は23年11月16日午後2時ごろ、東京都中央区新川のビジネスホテルの一室で、川崎市の古物商の男性(43)に金を売却する名目で用意させた現金3400万円を偽の札束とすり替えて盗んだとしている。いずれも容疑を否認している。

 警視庁によると、ジェームス容疑者は「誰にも触らせないため」などと言って古物商が用意した3400万円を新聞紙でくるみ、売却するために取り出した「金の粒」を床にこぼして拾っている間に新聞紙にくるんだ偽の札束とすり替えたという。男性が外出して「金の粒」を鑑定したところ、銅であることが判明。ホテルに戻ったが、ジェームス容疑者はいなくなっていた。サンディマン容疑者は偽の札束を用意したとみられる。【菅健吾】

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