「2人目どうする?」理想下回る予定数 「お金」だけでない理由
毎日新聞 / 2024年9月17日 5時1分
夫婦が2人目以降の子どもを計画することをためらうなど、理想の数の子どもを断念する人は少なくない。
国立社会保障・人口問題研究所が2021年に行った出生動向基本調査では、夫婦が理想とする子どもの数は平均2・25人であるのに対し、実際に予定している子どもの数は同2・01人だった。
こうしたギャップがある理由は「子育てや教育にお金がかかりすぎる」(52・6%)が最多だが、「心理的、肉体的負担に耐えられない」(23・0%)▽「仕事に差し支える」(15・8%)▽「夫の協力が得られない」(11・5%)▽「自分や夫婦の生活を大切にしたい」(8・2%)――と育児の大変さや個人の生活スタイルを尊重する声も上がる。
共働き世帯が増える中、この調査では、第1子出産前に仕事をしていた女性が、子どもが1歳の時も就業している割合は69・5%に上った。
「働き方が少子化の背景」識者
仕事と子育ての両立をめぐる課題に詳しい法政大の武石恵美子教授(人的資源管理論)は「働き方の問題が、少子化の背景の一つにある」と指摘。育児休業や時短勤務などの制度が整い、出産後の女性が継続就業はできるようになったが、「働ける時間が限られ、仕事のペースが落ちることで賃金が減ったり、評価が下がったり、活躍という視点では能力が発揮できていない問題がある」と話す。
男性の育児休業も拡充するが、長時間労働の慣行は残り、転勤を断ることも難しいため、男性が仕事、女性が仕事と家庭といった性別役割分業もみられる。武石さんは「出産は個人の選択だが、望んだ時に実現できるように、社会や企業に働きかける必要がある」と述べる。【塩路佳子】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「上司と相談」「制度を知る」……男性の育休取得3つのポイント “みんな”が満足できる育児と仕事の両立を目指すには
日テレNEWS NNN / 2024年9月16日 7時30分
-
第一子を出産予定ですが仕事を辞めようと考えています。ただやはり「共働き」でないと生活は厳しいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月12日 6時10分
-
女性の社会進出についてどう思う?【アンケート結果発表】
PR TIMES / 2024年9月11日 11時15分
-
口もききたくない!仲が悪すぎるドイツ人元夫婦…離婚後、子どもたちと過ごす夏休み、日本人にとっては「異様な光景」か?【中央大学文学部教授が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月31日 9時15分
-
【岡山県矢掛町】夫婦双方が納得できる家事分担を実現する家事シェアシートを制作
PR TIMES / 2024年8月30日 16時15分
ランキング
-
1中野区のマンションで若い男性が首から血を流し死亡、通報の女「口論になってハサミが刺さってしまった」
読売新聞 / 2024年9月16日 22時10分
-
2福岡と佐賀の県境 三瀬トンネルで事故 8人がケガで搬送
FBS福岡放送ニュース / 2024年9月16日 21時14分
-
3東名高速でレッカー作業中の男性はねられ死亡 ひき逃げ事件で捜査
毎日新聞 / 2024年9月16日 19時26分
-
4ヤマハ発動機社長の腕を切りつけた疑い 娘を殺人未遂の疑いで逮捕(静岡・磐田市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年9月16日 16時51分
-
5自分で運転していたトラックにひかれ死亡 坂道に停車させたはずが動き出す 兵庫・芦屋市六麓荘町
ABCニュース / 2024年9月16日 15時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください