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伝統の所作、11力士が勇壮に 諏訪大社で十五夜の奉納相撲

毎日新聞 / 2024年9月18日 13時30分

古式ゆかしく相撲踊りを奉納する11人の力士。相撲踊りを締めくくる最後の所作=諏訪市中洲神宮寺の諏訪大社上社本宮で2024年9月15日午前10時11分、宮坂一則撮影

 長野県と諏訪市の無形民俗文化財に指定されている「諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲神事」が15日、上社本宮の斎庭(ゆにわ)であった。最高位の大関を筆頭に化粧まわしを締めた「踊り子」(青年力士)11人が、神前で相撲甚句を歌いながら「胸たたき」など伝統的な相撲踊りの所作を勇壮に披露した。

 奉納相撲の神事は江戸時代から続くとされ、本宮のお膝元、中洲神宮寺区に受け継がれてきた。戦後の一時期は中断したが、区が1970年に保存会を立ち上げて再興し、毎年9月15日に行われる。

 伝統の化粧まわしを締めた20~43歳の力士が輪を作り、交代で声高らかに相撲甚句を歌いながら相撲踊りを奉納。足や胸をたたいて相撲の攻守を表現する「胸たたき」の所作は全国的にも珍しいとされる。古式ゆかしい姿を家族や観光客らが真剣な表情で見守った。 最後は、無事奉納の証となる紅白の水引で結んだ白扇2本が、立行司から力士1人ずつに贈られた。

 紫紺の化粧まわしで大関を務めた北島洸太さん(36)は「先輩方への感謝の気持ちを込め、11人の心を一つにして奉納できた。後世に継承していくことが大事で今後その役を果たしていきたい」と話した。

 神事終了後、社殿などの保存修理工事のため大社駐車場に移転した仮設土俵で奉納相撲大会が開かれた。【宮坂一則】

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