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愛されて65年 松阪の老舗駅弁、掛け紙に国宝「船形埴輪」採用

毎日新聞 / 2024年9月28日 12時15分

牛肉弁当をPRする新竹浩子社長(写真右)と竹上真人・松阪市長(中央)=松阪市役所で2024年9月20日午後5時25分、下村恵美撮影

 三重県松阪市日野町にある老舗駅弁製造販売業「新竹商店」が、長年にわたって全国の鉄道ファンや駅弁ファンに愛されてきた駅弁「元祖特撰牛肉弁当」の掛け紙に同市の国宝「船形埴輪(はにわ)」を採用した。新たな掛け紙をまとった牛肉弁当は28日から販売が始まる。

 黒毛和牛に秘伝のタレを絡めた牛肉弁当は1959年に旧国鉄の紀勢本線全線開通を記念して誕生した同社の看板駅弁で、今年発売から65周年を迎えた。同社で記念の企画を考えていた矢先、市内の宝塚古墳で出土した船形などの埴輪群が国宝に指定されたというニュースが飛び込んできた。

 「これだ」と直感した新竹浩子社長は国宝の埴輪を所有する松阪市の許可を得て準備を進めた。市側も写真を貸したり、弁当に付ける埴輪の説明文を作ったりして協力。駅弁を食べながら船形埴輪のことを学んでほしいとの思いから地図なども入れ、パンフレットをイメージした掛け紙が完成した。

 新竹さんは「三重で唯一の駅弁屋として、地元の国宝のPRができてうれしい」と話し、竹上真人市長も「国宝の埴輪を全国に知ってもらう商品の第一号だ」と喜んでいる。

 価格は1700円(税込み)。松阪駅構内の「あら竹売店」と同駅前商店街の「駅弁のあら竹本店」で販売する。また10月1~15日にはJR新大阪駅内「アルデ新大阪」のイベントにも出品予定。予約や問い合わせは新竹商店(0598・21・4350)。【下村恵美】

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