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能登豪雨、死者12人に 被災から1週間、被害の全容見通せず

毎日新聞 / 2024年9月28日 20時3分

豪雨災害の発生から1週間を迎える中、岡田博司さんの店舗兼自宅で土砂や荷物を搬出する学生ボランティアら。左のカーテンで浸水した高さが分かる=石川県輪島市町野町で2024年9月28日午後1時17分、手塚耕一郎撮影

 能登豪雨から1週間たった28日も石川県の被災地では行方不明者らの捜索が続き、輪島市と能登町で新たに2人の遺体が見つかった。豪雨による死者は12人となった。これまでに輪島市でも1人の遺体が見つかっていて、県警などが豪雨との関連を調べている。

 また、県はこの日、輪島市で新たに重傷者1人を含む35人の負傷者を明らかにした。能登町の重傷者1人を含め重軽傷者は47人に上った。ただ、珠洲(すず)市の重傷者が分かっておらず、今後も増える可能性がある。

 豪雨から1週間がたっても、床上浸水など家屋の被害の全容は定かでない。県は28日の時点でも「調査中」とした。

 一方、週末となった28日、輪島市や珠洲市、能登町ではあちこちでボランティアが作業する姿が見られた。県によると、この日までに延べ465人のボランティアが被災地に入った。

 輪島市町野町の日用品店「岡田百貨店」では朝から、店主の岡田博司さん(69)が、石川県立大の学生ら約10人と作業した。全身泥まみれになりながら、土砂に埋まった商品を運び出したり泥水をスコップでかき出したりした。

 岡田さんによると、豪雨となった21日は、午後1時ごろに雨や土砂が店の中にまで入り、胸の辺りまで土砂が混じった水が迫ってきた。

 「商品は全部だめになった。見るのもつらい。元日の地震の被害は最小限だったから、これから地域住民のためにもっと頑張ろうと思っていたのに……。もうおしまいです」

 県立大准教授の馬場保徳さん(43)は大学のある野々市(ののいち)市から約3時間かけて駆けつけ、有志の学生約10人と汗を流した。「地震後に大雨の被害は本当に気の毒。泥水を含んだ物は重たいから、人手が必要だと思う」と話していた。【竹中拓実、国本ようこ、森田采花】

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