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風間杜夫さんと「銀ちゃん」落語で競演 笑福亭銀瓶さん

毎日新聞 / 2024年9月30日 10時13分

笑福亭銀瓶さん=大阪市北区で2020年2月1日、小出洋平撮影

 「今度、東京で『ぎんぎん』やるんです」。笑福亭銀瓶さん(56)は、笑福亭鶴瓶さんの弟子で上方落語の中堅実力派だ。「ぎんぎん」とは銀瓶さんともう一人の「銀ちゃん」、俳優の風間杜夫さん(75)との二人会のことだ。

 銀瓶さんは韓国語で落語に挑んで韓国公演を実現したり、読売演劇大賞などを受賞した芝居「焼肉ドラゴン」に出演したり、「師弟 笑福亭鶴瓶からもらった言葉」を出版したりと、幅広く活動している。

 とりわけ記憶に新しいのは、今年4月の上方落語協会会長選だ。協会や寄席の改革を掲げて名乗りを上げた。現会長の笑福亭仁智さんが4選されたが「僕自身はスッキリしましたし、勉強にもなりました」。話題になったことについては「落語の業界の話題って東京ばっかりでしょ。上方は頑張っている人がいっぱいいるのに、なんでいまいち、話題にならないのかなと」。

 風間さんは1996年の芝居「すててこてこてこ」で三遊亭円遊の役に取り組み、林家正雀さんの手ほどきを受けたことから落語を演じるようになった。プロとの二人会も多い。映画「蒲田行進曲」の銀ちゃん役でブレークしたことから、「銀ちゃん」の縁で、銀瓶さんと二人会を開くようになった。

 「風間さんは、同じ表現者として表現の仕方は勉強になりますね。舞台で表現することはこういうことなんだと、高座で表してくれる。それはお客さんにも僕たちにも強烈に伝わります」と銀瓶さん。

 やりにくいのでは?と尋ねてみると、そうではないようだ。

 「やりにくいということは一回もない。ひかれるし、同じ空気、吸いたいなと思う。僕がトリなので風間さんがいい空気を作ったあとに自分がなにができるか。これは幸せなことなんです。たとえば、うちの師匠(鶴瓶さん)が爆笑をとって、そのあと僕が出てお客さんと勝負する、そういうことが大好きなんです。先輩のあとに出る時は、作ってくれた、いい空気に乗っかろう、乗っかって自由奔放にやろうと」

 銀瓶さんのネタは「らくだ」ほか1席。「『らくだ』は三遊亭円生師匠を参考にしているんです。円生師匠のスタイルが自分に合うかなと。やっていて非常に楽しいネタです。師匠と酒を飲みながら話したんですが、らくだは演者の人間性、どんな人生を過ごしてきたのかというものが出るんじゃないか、と思います。70分の長講ですが、お客さんもあっというまに感じるかもしれません」

 二人会「銀瓶の深川でぎんぎん!」は10月7日午後6時45分、東京・深川江戸資料館小劇場にて。風間さんのネタは当日のお楽しみだ。詳細は銀瓶さんのホームページへ。【油井雅和】

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