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猛暑で養殖中のブランド魚6000匹が衰弱死 3割しか残らず 山口

毎日新聞 / 2024年10月1日 21時6分

下松市栽培漁業センターで笠戸ひらめが大量死して空になった養殖用水槽=山口県下松市で2024年10月1日午後4時50分、峰下喜之撮影

 山口県下松市が出資する公益財団法人「市水産振興基金協会」は1日、笠戸島で運営する市栽培漁業センターで養殖中のブランド魚「笠戸ひらめ」6000匹が衰弱死したと発表した。猛暑による海水温の上昇が要因とみられる。例年同時期は約8000匹を養殖しているが、現在は3割ほどの約2700匹しか残っておらず、安定供給できないとして出荷を制限している。

 協会によると、台風10号通過後の9月10日から、餌を食べず元気のないヒラメが増加し、9月30日までに計約6000匹が死んだ。被害額は約700万円に上る。

 通年出荷している笠戸ひらめは屋内の水槽に海水を取り込んで掛け流す方式で養殖しているが、「海水の温度を下げる方法がない」のが実情。水槽内の温度は9月10日以前は26度程度だったが、最高29・5度にまで上昇していた。新たに入れる稚魚が出荷サイズに育つ来夏まで、出荷制限を続けざるを得ないという。【峰下喜之】

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