体育からスポーツへ 理念転換の国スポ開会式 選手と観客一体に
毎日新聞 / 2024年10月5日 21時1分
国民体育大会(国体)から国民スポーツ大会(国スポ)に名称が変更された初の本大会となった「SAGA2024国民スポーツ大会」。教育的要素が色濃い「体育」から「スポーツ」の楽しさをより感じられる大会へと大会理念の転換も図った。5日に佐賀市で開かれた総合開会式では新たなスポーツシーンのスタートを会場一体となって盛り上げた。
国体から国スポへと名称が変更されたことを受け、準備を進めてきた県は「単なる名称変更に終わらせてはいけない。スポーツの力をみんなの力に変えていく」(山口祥義知事)と新たな取り組みを模索してきた。
大会後も見据え、「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」事業を展開。次世代アスリートを育てつつ、「する」「観る」「育てる」「支える」「稼ぐ」の五つの観点からスポーツ文化の裾野の拡大を図ってきた。
開会式の演出もSSP構想の観点を随所に反映させた。「する」側の選手だけでなく、「支える側」のパフォーマーの手拍子に合わせて、「観る」側の観客らもウエーブしたり手拍子をしたりして、参加機運も高めた。
山口知事は開会宣言で明治維新などを引き合いに「佐賀県は日本史の転換の舞台となってきた。スポーツも今、転換の時だ」と強調。「新しい大会をみんなでつくっていこう」と呼び掛けた。
開会式前のトークイベントに参加した元スポーツ庁長官の鈴木大地さんは「スポーツのする、みる、支えるは国で訴えていたが、地方で根付いて発信してくれていたことがうれしい」とSSP構想の取り組みをたたえた。
その上で「選手と観客が一体となって大会を盛り上げてどんどんパフォーマンスを上げていくことが見られればいいなと思う。一流のパフォーマンスを子どもたちが見て、『僕たちもやろう』と思ってくれる機会になれば最高にうれしい」と話した。【五十嵐隆浩】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
佐賀で国スポ開幕 名称変更後初 配信や経費節減など新たな試み
毎日新聞 / 2024年10月5日 20時3分
-
天皇陛下「新たな国民スポーツ大会の幕開け」「長く心に残る実り多いものとなることを期待」国スポ「SAGA2024」開会式
RKB毎日放送 / 2024年10月5日 17時38分
-
国スポ、佐賀で5日開会式 国体改称、ナイトゲーム導入
共同通信 / 2024年10月4日 16時28分
-
今年から国体は「国スポ」に 鹿児島県選手団が結団式「誇りを胸に全国へ」
MBC南日本放送 / 2024年10月2日 19時57分
-
国スポ開会式のリハーサル=佐賀県〔地域〕
時事通信 / 2024年10月2日 18時23分
ランキング
-
1世耕氏、和歌山2区で出馬表明=二階氏三男と分裂選挙へ―衆院選
時事通信 / 2024年10月5日 18時3分
-
2今年も“サケと筋子”は手が届かない?北海道の秋サケ漁ピンチ、苦戦続き「過去2番目に悪い状態」 各地のイベントも中止に 北海道
北海道放送 / 2024年10月3日 20時59分
-
3能登視察の石破首相、トイレやベッドなどの備蓄支援の仕組みを早急に整備する方針
読売新聞 / 2024年10月5日 19時55分
-
4能登大雨「激甚災害」に指定へ…石破首相が表明 被災地を訪問
日テレNEWS NNN / 2024年10月5日 17時8分
-
5料理評論家の服部幸應さん死去 78歳 料理学校で倒れる
毎日新聞 / 2024年10月5日 20時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください