天皇、皇后両陛下、佐賀での国スポ総合開会式に出席 選手らと懇談も
毎日新聞 / 2024年10月5日 23時37分
天皇、皇后両陛下は5日、佐賀市のSAGAスタジアムで国民スポーツ大会(国スポ)の総合開会式に出席された。国スポは国民体育大会(国体)から名称変更して開かれる初めての本大会。天皇陛下は「新たな国民スポーツ大会の幕開けとして、長く心に残る、実りの多いものとなることを期待します」とおことばを述べた。両陛下とも佐賀にゆかりがあり、沿道に詰めかけた多くの県民に笑顔で応えていた。
おことばの冒頭では、能登半島地震や各地の豪雨、台風被害に言及。「被災された皆さんが、一日も早く安心して暮らすことができるようになるよう、復旧・復興が進むことを願っております」と被災者を見舞う気持ちを伝えた。
開会式は、各都道府県の選手団が整列して行進で入場していた国体の方式が一新された。各選手団は、くまモン(熊本県)やせんとくん(奈良県)などのゆるキャラと入場したり、バク転をしたり、ぬいぐるみを投げ上げたり、思い思いのパフォーマンスを披露。両陛下は入場する選手たちをにこやかに見守り、拍手を送っていた。
その後、宿泊先のホテルで選手や指導者らと懇談。競技を始めたきっかけや魅力を尋ね、開会式で選手宣誓をした堤ほの花選手らに「今後も試合が続くので、お体に気をつけてください」と伝えた。堤選手はパリ五輪の7人制ラグビー女子の日本代表。両陛下は五輪体験の感想も熱心に聞いていた。
両陛下は6日まで佐賀に滞在する。両陛下そろっての佐賀訪問は22年ぶり。5日夜に記者会見した山口祥義知事は「両陛下に楽しんで見ていただき、ありがたく思いました」と感想を述べた。皇后雅子さまが6月の英国訪問時、カミラ王妃に佐賀錦のハンドバッグを贈ったことに「(職人たちが)勇気づけられています」と謝意を伝えたという。
知事によると、両陛下を迎えるにあたって歴史を調べたところ、1949年に昭和天皇が戦後の地方巡幸で来県した際、日清製粉鳥栖工場を見学。案内したのは上皇后美智子さまの父で日清製粉創業家の故正田英三郎氏だったことが分かったという。知事は「不思議なご縁があると感じました」と話した。
両陛下は侍従を通じ、「各都道府県の選手たちの生き生きとした表現など趣向の凝らされた総合開会式を楽しみました。新しい大会にふさわしい総合開会式にしようと取り組まれた関係者のみなさんの熱意を感じました」との感想を発表。両陛下はともに母方の曽祖父母が佐賀県出身といい、侍従は「両陛下とも佐賀にゆかりを感じていらっしゃる」と紹介した。【山田奈緒】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
天皇皇后両陛下 国民スポーツ大会出場の選手らと懇談 豪雨被害受けた石川から参加した大会関係者に復興願う声かけも
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月5日 23時49分
-
天皇皇后両陛下「国民スポーツ大会」開会式に出席 関係者と懇談
日テレNEWS NNN / 2024年10月5日 21時57分
-
佐賀で国スポ開幕 名称変更後初 配信や経費節減など新たな試み
毎日新聞 / 2024年10月5日 20時3分
-
国民スポーツ大会、佐賀で開幕 国体から改称、3千人が参加
共同通信 / 2024年10月5日 18時9分
-
「日頃の練習の成果を十分に発揮を」 国民スポーツ大会の開会式に天皇皇后両陛下が出席
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月5日 17時13分
ランキング
-
1料理評論家の服部幸應さん死去 78歳 料理学校で倒れる
毎日新聞 / 2024年10月5日 20時28分
-
2世耕氏、和歌山2区で出馬表明=二階氏三男と分裂選挙へ―衆院選
時事通信 / 2024年10月5日 18時3分
-
3能登視察の石破首相、トイレやベッドなどの備蓄支援の仕組みを早急に整備する方針
読売新聞 / 2024年10月5日 19時55分
-
4今年も“サケと筋子”は手が届かない?北海道の秋サケ漁ピンチ、苦戦続き「過去2番目に悪い状態」 各地のイベントも中止に 北海道
北海道放送 / 2024年10月3日 20時59分
-
5能登大雨「激甚災害」に指定へ…石破首相が表明 被災地を訪問
日テレNEWS NNN / 2024年10月5日 17時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください