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希望の光届け ソプラノとピアノのデュオ「リヒト」が初CD 北九州

毎日新聞 / 2024年10月6日 18時40分

「リヒト」の(左から)後藤さん、白川さん=北九州市小倉北区で2024年9月13日午後2時20分、石田宗久撮影

 音楽で人を笑顔にしたい――。北九州市を拠点に活動するソプラノとピアノの音楽デュオ「リヒト」が、初めてのCD「ふうわりキラリ」をリリースした。白川深雪さんの伸びやかな歌声と、後藤トモ子さんの優しいピアノの音色が、聴く人に癒やしを与える仕上がりとなっている。

 リヒトはドイツ語で光の意味。収録曲はアヴェ・マリア(バッハ・グノー)▽夢(ドビュッシー)▽小さな空(武満徹)――など森の木漏れ日をイメージしながら選曲した国内外の名曲を計16曲収録している。自然の移ろいの中で演奏する2人をモチーフにしたジャケットは、絵本の表紙のような可愛らしいデザイン。500枚を自主制作した。

 リヒトの結成は2022年。日本やドイツの交響楽団と共演し、イタリアの歌劇場で蝶々(ちょうちょう)夫人を演じるなど経験豊富なオペラ歌手の白川さんと、多くのコンサートに出演する傍ら自身のピアノ教室で生徒を指導する後藤さんは、十数年来の知人だった。新型コロナウイルスの感染拡大で社会の雰囲気が沈むなか「音楽を通じて希望の光を届けたい」と意気投合した。

 活動は地域密着で、市民センターや高齢者施設、病院、幼稚園などを訪問し、歌声と演奏を披露している。楽しい歌のミニレッスンやおしゃべりなどで会場は盛り上がり「みんな笑顔で帰ってくれる」と白川さん。公演は二十数回となった。

 白川さんは「心がふわっと温かくなるような音楽を伝えたい」。後藤さんは「音楽のぬくもりや優しさを音に乗せたい」と話している。1枚2500円。問い合わせ(080・5540・5754)。【石田宗久】

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