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連続強盗の容疑者、リフォーム業で過去に家宅捜索 資産情報を悪用か

毎日新聞 / 2024年10月7日 20時42分

東京都国分寺市の強盗事件で、侵入口とみられる勝手口の付近を調べる警視庁の捜査員=東京都国分寺市西恋ケ窪3で2024年10月1日午後2時58分、菅健吾撮影

 埼玉県と東京都での連続強盗事件のうち、同県所沢市の事件の実行役とみられる住所・職業不詳、森田梨公哉(りきや)容疑者(24)の勤務先だったリフォーム会社について、悪質な営業をしたとして福岡県警が特定商取引法違反の疑いで2023年に家宅捜索していたことが捜査関係者への取材で判明した。

 東京都国分寺市の事件では、被害者の女性が警視庁に「訪問営業のリフォーム業者に約800万円を支払った」と話したという。森田容疑者は国分寺の事件にも実行役として関与したとみられている。警察当局はリフォーム業者の間で顧客の資産などの情報が共有され、強盗に入る対象のリストアップに悪用された可能性もあるとみて慎重に裏付けを進めている。

 捜査関係者によると、森田容疑者は遅くとも23年には、都内に本社を置くリフォーム会社の傘下にあるグループ会社の福岡支店で勤務。住宅を訪ねて営業する「アポインター」だったとみられる。

 福岡県警は暴力団の資金源を解明する捜査で、実質的な親会社のリフォーム会社が高齢者らを狙い、不必要な修繕などを持ちかける悪質な営業をしていた疑いを把握。23年に福岡支店を含む関係先を特商法違反(書面不交付)の疑いで家宅捜索していた。

 押収資料を分析すると、親会社に当たるリフォーム会社は22年1月からの1年半ほどで、訪問販売などで関東や関西、九州地方で約16億円を売り上げていたとみられることが判明した。

 このリフォーム会社が21年に開いたセミナーでは、「相手を不安に陥れ、不必要な工事を必要と思わせる」「おばあちゃん、おじいちゃんをだますイメージで、詐欺に近いが、お客さんが喜んでくれるので詐欺ではない」などと営業手法が紹介されていたという。

 一方、国分寺の事件の被害女性宅には23年、森田容疑者の勤務先とは別のリフォーム会社が訪問営業していた。女性は事件後、警視庁に対し「23年11月から今年1月に屋根の修理をして、約800万円支払った」と説明したとされる。

 森田容疑者は9月30日早朝に国分寺の女性宅に押し入った後、親族名義の筑豊ナンバーの乗用車で逃走したとみられる。翌10月1日未明には、所沢の事件に関わったとして、埼玉県警が強盗致傷容疑で逮捕状を取って公開手配していた。

 そして7日午後、新潟県内で森田容疑者とみられる男性の身柄が確保された。所沢の事件ではこれまで男性3人が逮捕されている。【岩崎歩、佐藤緑平】

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