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連続強盗の被害者宅をリフォーム 業者に「だまされた」警視庁に相談

毎日新聞 / 2024年10月9日 5時0分

東京都国分寺市の強盗事件で、侵入口とみられる勝手口の付近を調べる警視庁の捜査員=東京都国分寺市西恋ケ窪3で2024年10月1日午後3時、菅健吾撮影

 埼玉県と東京都での連続強盗を巡り、東京都国分寺市で被害に遭った住宅を修繕したとみられるリフォーム会社について、2023年10月以降、「だまされた」などとの相談が警視庁に複数寄せられていた。捜査関係者への取材で判明した。

 警視庁は、悪質な訪問営業をするリフォーム業者が、強盗などに関わる犯罪グループと顧客情報を共有している可能性も視野に入れ、実態解明を進めている。

 捜査関係者によると、国分寺の事件後、住人の被害女性は警視庁に、リフォーム会社の社名とともに「屋根を修繕してもらった」と話したという。この業者は国分寺市に本店を置いていたリフォーム会社とみられる。

 この会社については、23年10月と今年6、7月に警視庁調布署や立川署に相談があった。今年6月の相談は、東京都小平市に住む女性からの「だまされた」という被害の訴えだった。

 埼玉県警は7日、埼玉県所沢市の事件で公開手配していた住所・職業不詳、森田梨公哉(りきや)容疑者(24)を強盗致傷などの容疑で逮捕した。7日に新潟県内で身柄を確保していた。捜査関係者によると、森田容疑者は国分寺の強盗事件への関与をほのめかしているという。

 警察当局は近年、メンバーが緩やかにつながる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が悪質なリフォーム業者と関わっているとみて摘発を強化している。森田容疑者の勤務先だった福岡県内のリフォーム会社が過去に福岡県警の捜査対象となっていた経緯もあり、今回の強盗事件との関連も調べている。

 ある警察幹部は「悪質なリフォーム業者は家に上がり込んで家族構成や資産状況などを確認し、強盗や特殊詐欺の狙い先となる名簿をブラッシュアップしている可能性がある。業者そのものが、トクリュウによる犯罪のデータベースの役割を果たしている恐れがある」と警戒している。【岩崎歩、菅健吾、安達恒太郎】

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