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尼僧への準強制わいせつ罪で元住職を起訴 宗派の教えで抵抗できず

毎日新聞 / 2024年10月11日 15時25分

千葉県内の寺の元住職から2023年7月に性被害に遭い、記者会見を開いた尼僧(左)。「師匠の教えは絶対で、逆らえなかった」と振り返る=千葉市中央区で2024年10月11日午後2時56分、西本紗保美撮影

 千葉県内の寺で修行をしていた尼僧の体を触ったなどとして、本門佛立(ほんもんぶつりゅう)宗の元住職の男性(59)が逮捕され、準強制わいせつ罪で起訴されていたことが関係者への取材で判明した。被告は9月3日に千葉地裁八日市場支部(長尾崇裁判官)であった初公判で起訴内容を認めている。

 起訴状などによると、被告は2023年7月、住職を務めていた千葉県内の寺に40代の尼僧を呼び出し、尼僧が被告に逆らえないことに乗じてキスをした後、衣服をまくり上げて胸を触ったり、下着の上から陰部を触ったりするなどのわいせつな行為をしたとしている。

 尼僧が23年11月、千葉県警に被害を相談。被告は24年5月に逮捕され、6月に起訴された。

 初公判で読み上げられた尼僧の供述調書によると、「宗派の教えでは師匠の言うことは絶対で、疑問を差し挟んではいけないと教えられていた」ため、被告の行為に抵抗しなかったという。また、23年7月以前にも体を触られたことがあったという。

 被告の供述調書によると、動機について当初は「罪障(前世の罪)を落とすためにやったことで、いやらしい意味はなかった」としていたが、公判ではこれを否定し「自分の保身のために(被害者を)傷つけてしまった。大変なことをしてしまった。本当に申し訳ございませんでした」と述べた。29日に結審する予定。【西本紗保美】

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