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元寇の沈没船と確認 海底遺跡の木製構造物 長崎・鷹島沖、3隻目

毎日新聞 / 2024年10月11日 17時22分

2022年の調査で741年ぶりに海面に姿を現した元寇船のいかり=長崎県松浦市の鷹島で2022年10月1日、綿貫洋撮影

 長崎県松浦市・鷹島沖の海底遺跡で昨秋見つかった木製構造物について、松浦市教育委員会は11日、元寇(げんこう)の沈没船と確認したと発表した。同海域での確認は2011、15年に続いて3隻目。

 市教委によると、23年10月に船体の一部とみられる木製構造物が見つかったことを受け、24年10月1日から10日間、発掘調査を実施。船は沖合約150メートル、水深約18メートルの海底を1メートル程度掘った場所に埋まっており、船体であることを確認した他、短刀や金属製の箸、指輪のような遺物も発見した。構造から中国・広州付近で造られたとみられるという。

 1992年から調査を続ける国学院大の池田栄史(よしふみ)教授は11日の記者会見で「船底に向けての木組みが良い状態で残っている」と話した。

 鷹島沖は鎌倉時代の弘安の役(1281年)で元軍が2度目の襲来をした際、暴風雨に遭った船約4400隻が沈没したとされる。2012年に海底遺跡としては日本初の国史跡「鷹島神崎遺跡」に指定され、これまでに鉄製かぶとなど元軍の武器類も発見されている。【綿貫洋】

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