ゆうちょ銀の顧客情報を不正流用、対象は155万人
毎日新聞 / 2024年10月11日 21時19分
郵便局がゆうちょ銀行の顧客情報をかんぽ生命保険の保険営業に不正に流用していた問題で、日本郵便の千田哲也社長は11日、「お客様には不安な思いや心配をおかけし、心よりおわびを申し上げる」と謝罪した。同社は顧客の事前の同意なしに作成されたリストに載る対象者が少なくとも約155万人にのぼると発表した。不正は2007年10月の民営化以降、続いていた可能性があるという。
今回の不正では、ゆうちょ銀行が管理する口座残高や取引記録などの非公開情報を、日本郵便の郵便局が顧客の事前の同意なく利用。リストを作成してイベントなどに誘い、窓口でのかんぽ保険の勧誘に利用していた。保険業法違反の可能性があり、9月には監督官庁の金融庁や総務省に報告した。
対象者数は、現行の顧客管理システムが導入された14年以降のデータから判明した。それ以前では具体的な確認が難しいといい、千田氏は「システム上で分かり、保険募集に使ったと推察される限りの数だ」と説明した。
同社は情報を閲覧できないようにシステムを改修するほか、再発防止体制が整うまで郵便局からの来客案内を停止する対応策などを発表した。千田氏は「影響を最小限にできるよう、体制を早期に整備する」と述べた。
また、千田氏は「郵便局としては公社や国営の時代からサービス提供のためにゆうちょの情報を利用していたのではないか」と推察。原因については「郵政民営化後に非公開情報の利用が禁止されていることの周知徹底が不足し、誤った指示だった」と述べた。【藤渕志保】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
顧客情報不正流用 日本郵便が再発防止策
日テレNEWS NNN / 2024年10月11日 20時22分
-
不正勧誘リストに155万人=日本郵便、保険営業で再発防止策
時事通信 / 2024年10月11日 20時18分
-
同意なく顧客情報流用155万人 日本郵便、保険不正勧誘で
共同通信 / 2024年10月11日 17時22分
-
流用目的の“顧客リスト”155万人 民営化以来17年間続けたか 日本郵政グループ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月11日 16時58分
-
日本郵便、ゆうちょ銀の顧客155万人の情報流用しかんぽ生命保険の営業用リスト作成
読売新聞 / 2024年10月11日 15時24分
ランキング
-
1ノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会 島根県松江市在住の女性が代表理事 本間代表「驚いて涙が出た。改めて平和を強く訴えていきたい」
日本海テレビ / 2024年10月11日 19時10分
-
2愛子さまの視察先で「刃物男」を逮捕 折りたたみナイフをリュックサックの中に所持していた疑い 佐賀
FBS福岡放送ニュース / 2024年10月11日 17時27分
-
3「被爆者の証言」核兵器反対の文脈で評価 被団協・平和賞授賞理由
毎日新聞 / 2024年10月11日 18時45分
-
4田村瑠奈被告 弁護人の請求で2回目の精神鑑定へ 開始時期は未定 すすきのホテル頭部持ち去り殺人事件
HTB北海道ニュース / 2024年10月11日 18時50分
-
5日本被団協にノーベル平和賞 「核兵器なき世界の実現へ努力」
毎日新聞 / 2024年10月11日 18時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください