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大山のぶ代さん死去に声優仲間らから哀悼の意 しずかちゃん役も

毎日新聞 / 2024年10月11日 23時12分

声優・俳優の大山のぶ代さん=東京都内のホテルで2005年2月16日、森田剛史撮影

 国内外で人気のアニメ「ドラえもん」のドラえもん役で、特徴的なだみ声で親しまれた声優で俳優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日、老衰のため死去した。90歳。所属事務所が発表した。葬儀は近親者で営んだ。

 東京都出身。俳優座養成所に入所後、1956年にNHKドラマ「この瞳」で俳優デビュー。声優としても活躍し、テレビアニメ「サザエさん」の初代磯野カツオ役や、人形劇「ブーフーウー」、アニメ「ハリスの旋風」などに出演した。

 代表作であるアニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)のドラえもん役は、爆発的人気を博し、79年から2005年まで担当した。原作者の故藤子・F・不二雄さんに「ドラえもんって、ああいう声だったんですねえ」と言われてうれしかったというエピソードを著書「ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話」で明かしている。

 料理研究家としても知られ、「大山のぶ代のおもしろ酒肴」など著作は多数。夫で俳優の故砂川啓介さん(17年死去)とはミュージカル「孫悟空」で共演して知り合い、おしどり夫婦として知られた。

 脚本家としても活動し、ドラマ「太陽にほえろ!」などで執筆。07年には、声優などを養成する音響芸術専門学校の校長に就任し、後進の育成に当たった。01年以降、直腸がんや脳梗塞(こうそく)を患い、15年には認知症であることを砂川さんが公表した。

 アニメで大山さんから引き継いでドラえもん役を務めている声優の水田わさびさんは、所属事務所を通じて「偉大な役者さんで、とてつもなく大きなバトンを受け取った。大山さんの背中に届くように、のび太君たちとこれからも冒険します」とのコメントを発表した。声優仲間の野沢雅子さんも「ペコとは初期からの声優仲間で長いお付き合いだったので、まだ実感が湧きません。寂しいけれど、あちらのみんなと集まってまた一緒にお芝居してね」とのコメントを出した。

 テレビ朝日は「大山さんの優しく包み込むような声は、世界中の子どもたちの心を動かし、夢と希望を届けた。多大なるご功績に感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」とコメントを発表した。

 しずかちゃんの声を担当した声優の野村道子さんも所属事務所を通じて哀悼の意を発表。「26年間、ドラえもんで一緒だった大山さん。本当に仲良くさせていただき、旅行に行ったり、楽しかった思い出がたくさんあります」と振り返り、「ここ18年くらいは、大山さんの体調もあり、会うことができませんでしたが、いつも心に大山さんへの思いはありました。お亡くなりになる前に、写真でもいいから最近の大山さんに会いたかった」と伝えた。

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