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石破首相言及の核共有「間違っている」 被団協代表委員が怒り

毎日新聞 / 2024年10月12日 17時44分

ノーベル平和賞に選ばれ、記者会見する日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳さん=東京都千代田区で2024年10月12日午後4時51分、和田大典撮影

 ノーベル平和賞に選ばれた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が12日に東京都内で開いた記者会見で、代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)は石破茂首相と12日に電話で会話した内容を報告した。

 田中さんによると、首相は冒頭「小学校6年の時に原爆の被害の写真を見せられた。怖くて夜も眠れないくらいだった。広島の資料館にも行き、核兵器は絶対になくさなくちゃいけないと私は確信した」と説明。一方で、「今の国際情勢を考えると、現実的な手段を取っていかざるを得ない」とも語っていた。そして、首相から「ぜひお会いしてゆっくり話したい」と申し出があったので、応じたという。

 首相が言及している米国の核兵器を共同運用する「核共有」について、田中さんは「私は怒り心頭。核の恐ろしさを知っているなら本当に考えなさいと言いたい。会って徹底的に議論してあなたは間違っていると説得したい」と語気を強めた。【春増翔太、椋田佳代】

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