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コロナ下「鼻出しマスク」で対局停止処分 棋士の賠償請求棄却

毎日新聞 / 2024年10月18日 13時13分

日浦市郎八段=日本将棋連盟提供

 将棋の公式戦で鼻を出してマスクを着けて反則負けになり、対局停止処分を受けた日浦市郎八段(58)が、日本将棋連盟に約380万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、請求を棄却した。杜下弘記裁判長は「連盟の処分は裁量の範囲内の行為で違法とは認められない」と述べた。

 判決によると、連盟は2022年2月、新型コロナウイルスの流行を受け、対局中にマスクの着用を義務づけた「臨時対局規定」を導入した。日浦八段は23年1~2月に3回、マスクから鼻を出した状態で公式戦に臨み、立会人から注意を受けても従わなかった。

 連盟は臨時対局規定に違反したとして、3回の対局は日浦八段の反則負けとした上で、3カ月間の対局停止処分とした。日浦八段側は訴訟で、マスクの具体的な着用方法に定めはなかったと訴えていた。

 判決は、政府が当時、鼻まで覆う方法を推奨しており、鼻出しを臨時対局規定違反とした連盟の解釈は合理的だと指摘。注意や反則負けを予告されていたのに改めず、実質的に対局を放棄したとの評価に基づいた処分は適法だと認めた。

 臨時対局規定は、23年3月に廃止された。【菅野蘭】

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