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西田敏行さん「生きてるうちに見届けられっか」 福島復興への思い

毎日新聞 / 2024年10月17日 19時46分

福島県産野菜の特設コーナーで安全性とおいしさをPRする俳優の西田敏行さん=福島県郡山市のスーパー「ヨークベニマル」横塚店で2011年4月1日午後5時20分、蓬田正志撮影

 人気俳優、西田敏行さんが76歳で亡くなった。西田さんは、東日本大震災と福島第1原発事故で傷ついた古里・福島の復興支援に力を注いだ。

 2020年にオープンした「東日本大震災・原子力災害伝承館」(福島県双葉町)の入り口で流れる動画のナレーションを務め、福島弁でこう語っていた。

 「復興は、残念ながら、まだまだ道半ば。光もあれば影もあります。発電所の廃炉作業はまだまだ続いて、私が生きてるうちに見届けられっかどうか。無理かもしれねえな。震災のこと、事故のこと、復興のこと、これからの未来のこと。この場所でみなさんと一緒に考えることができたら。そう思っています」

 清水一郎副館長は「ユーモアを交えた軽快な語り口と笑顔にどれだけ勇気づけられたか。福島の大きな財産がなくなってしまったようで大変残念」と話した。

 西田さんは1992年から福島を応援する「しゃくなげ大使」としてPR活動に励み、18年には県民栄誉賞を受賞。内堀雅雄知事は、震災直後の福島に駆け付けた西田さんが涙ながらに「福島は何があっても負けねえぞ。『うつくしま福島』を取り戻すべな」と呼びかけた姿が特に印象に残っているといい、「福島県が復興していく姿を今後も見届けていただきたかっただけに、本当に残念でならない」とコメントした。

 13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」では会津藩の家老を熱演。舞台となった会津若松市の担当者は「福島の方言を大切にしながら演じ、会津への温かい思いを感じた」と悼んだ。【柿沼秀行、錦織祐一】

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