患者への性的暴行容疑で美容外科医を逮捕 睡眠薬成分を検出

警視庁池袋署＝東京都豊島区で2020年11月11日、鈴木拓也撮影

　女性患者を自宅に連れ込んで性的暴行をしたとして、警視庁池袋署は25日、東京都港区海岸1、医師、藤岡淳朗（あつろう）容疑者（34）をわいせつ目的略取と不同意性交等容疑で逮捕したと発表した。「事実と全然違う。同意の上だった」と容疑を否認しているという。

　逮捕容疑は8月22日夜から翌日午前にかけて、勤務する美容外科クリニックの患者の20代女性を港区の自宅マンションに連れ込み、性的暴行をしたとしている。

　警視庁によると、女性は事件の直前、藤岡容疑者に誘われて一緒に食事をしていた。2軒目の飲食店で途中から意識がもうろうとし、藤岡容疑者の自宅に行った記憶も断片的だったため、8月24日に警視庁に相談。女性の体内からは睡眠薬の成分が検出され、藤岡容疑者の自宅からは同じ種類の睡眠薬が押収されたという。

　警視庁は、食事中に藤岡容疑者が何らかの方法で睡眠薬を摂取させたとみているが、藤岡容疑者は睡眠薬は女性が自ら飲んだと説明。「（女性が）家に行きたいと言ったので連れて行った」とも供述しているという。【遠藤龍】