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「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産へ 評価機関が登録勧告

毎日新聞 / 2024年11月5日 8時14分

こうじ造りの様子=山口県岩国市の旭酒造で2023年12月7日午後2時7分、植田憲尚撮影

 文化庁は5日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が「伝統的酒造り 日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。12月2~7日にパラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で正式決定する見通しだ。登録されれば国内では23件目になる。

 日本酒や本格焼酎、泡盛などの伝統的酒造りは、カビの一種である「こうじ菌」の力を借り、コメなどの原料を発酵させる日本古来の技術。種こうじ屋が醸造に適したこうじ菌を育み、杜氏(とうじ)や蔵人たちが各地の気候や風土に応じ手作業で築き上げる中で独自の進化を遂げてきた。

 伝統的酒造りは2021年12月、国の登録無形文化財になった。文化審議会がユネスコ無形文化遺産の候補として選定し、22年3月に政府が登録申請した。

 日本の伝統的な酒類は、多くで国内消費が減少している。関係者は、登録実現で酒造りの技術や文化に関心が高まり、好転につながることを期待する。【植田憲尚】

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