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海自と韓国海軍が7年ぶりに訓練 レーダー照射で停滞の防衛交流再開

毎日新聞 / 2024年11月7日 18時5分

海上自衛隊横須賀基地に入る韓国海軍の揚陸艦「チョンジャボン」=神奈川県横須賀市沖で2024年11月7日午前10時1分、松浦吉剛撮影

 海上自衛隊は7日、韓国海軍との「親善訓練」を実施したと発表した。日韓海軍種による訓練は7年ぶり。2018年12月の日韓レーダー照射問題で停滞した防衛交流が、再び活発化するのかが注目される。

 韓国海軍は士官候補生の巡航訓練の一環として、海自との訓練に臨んだ。強襲揚陸艦など3隻が6日に紀伊半島沖で、海自の練習艦とさまざまな陣形を組んで航行し、7日には神奈川県の海自横須賀基地に寄港。韓国海軍単独での訪日は18年11月以来となり、歓迎行事で中谷元防衛相は「地域の厳しい安全保障環境、グローバルな課題に対して日韓の協力は重要性を増している。部隊レベルでの相互信頼の強化は非常に重要だ」と強調した。

 日韓の防衛交流は、韓国海軍の駆逐艦が能登半島沖で海自のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で冷え込み、その後、関係改善に意欲的な尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が就任したことで変化。22年11月、日本で行われた国際観艦式に韓国海軍の補給艦1隻が参加した。さらに日韓両政府は24年6月、双方の認識が食い違ったままレーダー照射問題を事実上「棚上げ」し、再発防止や防衛交流の再開などで合意した。背景には海洋進出と威圧を強める中国や、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の動向がある。【松浦吉剛】

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