「救助される人に安心を」 関空海保基地に新しい機動救難士
毎日新聞 / 2024年11月8日 7時45分
海難救助にあたる海上保安庁の機動救難士に1日、関西空港海上保安航空基地の森口允太さん(28)が新たに任命された。森口さんは証しとなるオレンジ色の機動救難服を初めて着用し、「救助される人に安心してもらえる機動救難士になりたい」と意気込みを語った。
機動救難士は、海難事故の負傷者や海上の漂流者らをヘリコプターから降下して救助する。森口さんはヘリからの降下やつり上げ、救急処置、潜水などの訓練を6カ月半にわたって続けた。10月には和歌山県から大阪府泉南市までの100キロを走ったり歩いたりする海保伝統の「100キロ行軍」に挑み、制限時間の24時間以内に踏破した。
森口さんは、東日本大震災で海上保安官が被災者を救助した活動を知り、目指すようになった。2015年に入庁し、潜水士を6年経験した。
この日、先輩や家族が見守る中、訓練の修了証を受け取り、「自分自身の行動に責任を持ち、不撓(ふとう)不屈の精神で困難も乗り越え、何ごとにもあきらめずに、過酷な場面でも苦しい表情を見せない心の強い機動救難士になる」と誓いの言葉を述べた。その後、高さ11・5メートルからロープを使って降下する訓練に臨んだ。森口さんは「100キロ行軍は想像以上に厳しく、足が痛くなった。自分の限界を知ることができ、今後、現場での長時間の活動や困難な救助に直面した時に力になると思う。オレンジ色の服を着て、期待とやる気と少しの不安がある」と話した。
機動救難士は全国10カ所の海保の航空基地などに90人配置され、24時間態勢で海難救助に対応する。関空基地は年間60~70回出動している。【中村宰和】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
10管本部で警備や救難の競技大会「災害広報の部」で 内田キャスターが特別アドバイザーとして参加
KYTニュース / 2024年11月7日 18時58分
-
大阪沖合でボート転覆、5人救助 意識あり、海保が調査
共同通信 / 2024年10月24日 13時10分
-
海上保安官に必要な警備や救難の技術を競う大会 呉市の海上保安大学校で開催 広島・呉市
広島テレビ ニュース / 2024年10月22日 18時11分
-
空自の巨大輸送機が「地上をバック」してドデカ消防車が迎える!? 小牧基地が見せた“珍風景”とは?
乗りものニュース / 2024年10月16日 8時42分
-
日の丸タッグだ 3000km以上離れた太平洋上で急患発生! 海保巡視船と海自飛行艇が超絶連携
乗りものニュース / 2024年10月11日 8時42分
ランキング
-
1衆院選大敗で執行部批判相次ぐ 自民、2千万円支給を問題視
共同通信 / 2024年11月7日 20時47分
-
2実行役リーダーに無期懲役=「拷問と言うべき犯行」―「ルフィ」広域強盗・東京地裁支部
時事通信 / 2024年11月7日 17時20分
-
3発生18年「早く事件の真相を」 小4女児刃物襲撃の現場住民
共同通信 / 2024年11月7日 20時30分
-
4首相官邸襲撃の男、自民党本部で火炎瓶投げた疑いで再逮捕へ 警視庁公安部
産経ニュース / 2024年11月8日 5時0分
-
5【追跡】大学生暴行死 被害者と男女6人の間に何が… 別れ話がエスカレート? “強盗致死”の可能性は?
HTB北海道ニュース / 2024年11月7日 18時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください