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恒例の「まねき書き」 墨たっぷりに歌舞伎俳優名50枚 京都・南座

毎日新聞 / 2024年11月8日 11時47分

昨年から「まねき書き」を担う書家の川端清波さん=京都市左京区で2024年11月8日午前9時45分、大東祐紀撮影

 京都・南座(京都市東山区)の師走恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世(きちれいかおみせ)興行」に向け、出演する役者の名前などを墨書する「まねき書き」が8日、同市左京区の妙傳寺(みょうでんじ)で報道陣に披露された。

 役者名を記す看板「まねき」は長さ1・8メートル、幅30センチ。昨年から揮毫(きごう)を担当する書家の川端清波(せいは)さん(39)が、墨をたっぷりと含ませた筆で板いっぱいに出演俳優の「片岡仁左衛門」と書き入れた。太く丸みのある字体は、江戸生まれの独特の書体「勘亭流」をさらに太くした「まねき文字」で、大正時代から南座のために受け継がれてきたという。川端さんは「余白を少なくして、お客さんがたくさん入るようにとの思いを込めた」と話した。

 書き上げた約50枚を南座正面に掲げる「まねき上げ」は26日。顔見世興行は12月1日が初日、同22日が千秋楽となる。【大東祐紀】

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