1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

足利氏の輪、広がれ 尊氏生誕地の京都・綾部で「ゆかりの会」

毎日新聞 / 2024年11月8日 15時30分

足利尊氏が生まれた際、産湯に使われたとされる井戸を見学する全国足利氏ゆかりの会の関係者ら=京都府綾部市安国寺町で、庭田学撮影

 室町幕府の足利将軍家ゆかりの自治体や社寺などでつくる「全国足利氏ゆかりの会」(事務局・栃木県足利市)の第39回総会が10月30日、初代将軍・尊氏の生誕地とされる京都府綾部市で開かれた。約70人が出席し、足利氏顯彰・情報発信の促進などを承認した。参加者は31日、尊氏の墓がある同市安国寺町の安国寺(今順充住職)を訪れ、追善法要に参列した。【庭田学】

安国寺で追善法要、墓碑参拝も

 足利氏ゆかりの会は1986年設立。足利氏の顯彰や関係団体のイメージアップなどが目的だ。現在9市町、33社寺など計61団体で構成。発足当初から足利市長が会長を務める。

 尊氏から数えて29代目の足利義徳さん(46)=京都市左京区=も総会に出席した。祖父進悟さん、父義弘さんが務めた「ゆかりの会特別顧問」の役職を昨年引き継いだ義徳さんは「ゆかりの地の特色をいかして地域が活性化し、心豊かになる関係が生まれることをサポートしたいと祖父と父は常々言っていた。私もその思いを持ちたい」とあいさつした。

 会長の早川尚秀・足利市長は「足利氏の偉業を伝え、ゆかりの会の会員間の交流、連携の輪を広げて活動を進めたい」と述べた。

 綾部市での総会開催は設立時の86年第1回、2004年第19回以来、20年ぶり3回目。副会長の山崎善也市長は同市の歴史や特産品などを紹介した。

 総会では帝塚山大の花田卓司准教授が「足利尊氏をめぐる人々」と題して講演した。尊氏の母、上杉清子は現在の綾部市出身。花田准教授は「清子は尊氏の和歌愛好に影響を与えた。尊氏は筆跡も清子と酷似している」などと指摘した。

 安国寺で参加者は、尊氏が産湯に使ったと伝わる井戸を見学したり、尊氏とその妻登子、母清子の3人の墓碑に参拝したりした。

 来年度の総会は栃木県さくら市で開催される。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください