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受刑者製作の木工品など300種類展示即売 きつれがわ矯正展 栃木

毎日新聞 / 2024年11月15日 8時45分

2023年度の全国刑務所作業製品審査会で法務大臣賞を受賞した日光彫の洋風チェスト(22年度製作作品)を紹介する笹原作業担当首席=栃木県さくら市で2024年11月11日午前11時47分、藤田祐子撮影

 受刑者が刑務作業で手がけた製品を展示即売する「きつれがわ矯正展」が喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市喜連川)で16日に開催されるのを前に、販売予定の製品などが報道関係者に公開された。同センターの笹原徹・作業担当首席は「製品を通じて、受刑者の改善更生への努力や社会復帰に向けたセンターの取り組みを広く知っていただきたい」と来場を呼び掛けた。

 同センターは2007年にPFI方式で開庁。22年度からは公共サービス改革法に基づいて官民協働で運営される。それまでセンターの刑務作業は企業などから受注する提供作業のみだったが、黒羽刑務所(老朽化により22年閉庁)のノウハウを引き継ぎ、日光彫や鹿沼組子の伝統工芸技術を取り入れた木工製品をつくり始めた。既に全国刑務所作業製品審査会(23年)で最高賞の法務大臣賞を受賞するなど技術水準は高いという。

 矯正展では、日光彫で装飾した洋風チェストや小たんす、ティッシュケース一体型ちり箱、スマホ用スピーカーなど大小の木工製品が購入できる。前橋刑務所の革財布、長野刑務所のそばがら枕、大分刑務所のガラスペン、「マル獄」デザインの各種布製品など、各地の受刑者の製品も含め約300種類が展示即売される。

 このほか当日は、施設内部の見学会や、受刑者の食事と同じメニューの試食体験(600円)、朝食で提供される自作コッペパンの販売(1個100円)も。屋外特設ブースではローカルアイドル「とちおとめ25」や「勇気の戦士ナスライガー」のステージもある。SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した循環型農業で受刑者が飼育するミツバチから採取した蜂蜜の試食(数量限定)や、高齢や障害のある受刑者が身体機能回復のための職業訓練で取り組む窯業科(陶芸)の益子焼体験もできる。希望者には、訓練で製作された茶わんや皿が無料配布される。

 矯正展は午前9時~午後3時、予約不要、入場無料。問い合わせは同センター(028・686・3111)。【藤田祐子】

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