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「生きた7年、忘れない」 奈良女児殺害事件20年、小学校で集会

毎日新聞 / 2024年11月15日 13時55分

奈良市立富雄北小学校で開かれた「いのちの集会」で壇上に置かれた鐘の絵と有山楓さんの写真=奈良市で2024年11月15日(代表撮影)

 奈良市立富雄北小1年だった有山楓さん(当時7歳)が20年前、下校中に誘拐・殺害された事件で、同校で15日、追悼行事「いのちの集会」が開かれた。児童や地域住民ら計約440人が楓さんの冥福を祈り、事件を風化させないことを誓った。

 楓さんは2004年11月17日、1人で帰宅中に行方不明になり、翌日に遺体で見つかった。12月に小林薫元死刑囚が逮捕され、13年に刑が執行された。

 集会は児童が命の重さや大切さについて考える機会にするため、楓さんの命日に合わせて毎年開かれている。

 この日は後藤誠司校長が、スクリーンに映し出された楓さんの写真に向かって語りかけた。「有山楓ちゃん、お誕生日おめでとう」。11日は楓さんの27回目の誕生日だった。

 後藤校長は「暴力や事件事故だけが命を奪うのではない。何気ない言葉や行動で人を傷つけることもある。私たちができることを考え、今日からできることを今すぐ始めてほしい」と訴えた。

 6年の女児は児童を代表して「楓さんは心の中で生きています。あなたが力強く生きていた7年間を忘れません」と話した。【木谷郁佳、田辺泰裕】

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