九州3例目のライドシェア、熊本市周辺で開始 タクシー会社が運営
毎日新聞 / 2024年11月15日 17時6分
タクシー会社が運営主体となり、一般ドライバーが有料で利用者を運ぶ日本版ライドシェアのサービスが15日、熊本市周辺の熊本交通圏(熊本市、合志市、菊陽町、嘉島町、益城町)で始まった。タクシーの稼働台数や運転手の不足を解消し、住民や観光客の移動ニーズへの対応を図る。
九州では福岡市周辺、佐賀市に続き3例目。週末の繁忙時間帯にあたる金、土曜の午後4時~翌朝午前5時台に運行する。
熊本市タクシー協会によると、サービスを始めたのは、TaKuRoo(タクルー)▽熊本タクシー▽昭和タクシーの3社で計13台が運行許可を受けている。ほか数社も12月中の開始を準備している。
車両はタクシー会社の遊休車両や自家用車を使い、ドライバーは事前に安全研修を済ませ運行に臨む。料金はタクシーと同水準。予約や決済は、会社により異なり、スマートフォンの配車アプリか、通常の電話・現金など。
出発式がこの日、同市西区のタクルー本社であった。ドライバー代表の安全運転宣言やテープカットの後、ライドシェアを示す表示灯やステッカーをつけた車両が、関係者の見送りを受けて出発した。ドライバーの一人で自営業の小林可奈さん(20)は「もともと運転が好きだった。本業の空いた時間を有効活用して働きたい」と話した。【中村敦茂】
移動ニーズに対応、ドライバーには研修
熊本県タクシー協会会長を務めるタクルーの小山剛司(おやまつよし)会長に狙いなどを聞いた。
――導入の背景は。
◆熊本地震以降タクシーの稼働が減り、新型コロナウイルス禍でさらに悪化した。その後街の活気が戻る一方、稼働は十分回復せず、移動を求める方にとって車が不足していた。
――どんな効果を想定しているか。
◆一つは繁忙時間帯のお客様の要望に応えられる環境づくり。また我々事業者には新たな人材の掘り起こしだ。体験入社的にも使えると期待している。
――安全をどう担保していくか。
◆ドライバーには座学、運転適性診断、実地の3項目の研修を受けてもらう。タクシー事業者の管理で運行し、安心していただけるものにしていきたい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
『日本版ライドシェア』熊本でも運行開始 一般ドライバーがタクシー車両で乗客を運ぶ
KKT熊本県民テレビ / 2024年11月15日 18時54分
-
ピーク時稼働数3割増で観光地の「移動の足」を改善 日本版ライドシェアを含む複合的施策『軽井沢タクシー供給強化プロジェクト』実施状況報告
PR TIMES / 2024年11月13日 14時40分
-
交通空白地の「移動の足」確保に向けた取り組みを開始。公共ライドシェアの安全確保と省力化を実現するシステム基盤を提供。
PR TIMES / 2024年11月1日 16時15分
-
「日本版ライドシェア」11月から高松市で初導入 タクシー協会が実施内容を明らかに
KSB瀬戸内海放送 / 2024年10月28日 18時45分
-
「大阪タクシー協会」2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた今後の展望、輸送体制強化への取り組みを発表
PR TIMES / 2024年10月25日 15時40分
ランキング
-
1明治大が山の上ホテル取得 今年2月に休業
共同通信 / 2024年11月15日 13時18分
-
2強制不妊手術訴訟、全て終結 名古屋高裁で最後の和解
共同通信 / 2024年11月15日 18時22分
-
3高額療養費の負担上限引き上げへ=医療費抑制、年内に方向性―厚労省
時事通信 / 2024年11月15日 14時31分
-
4「36年間塩漬け」の市有地、5億円以上で売却へ 奈良・橿原
毎日新聞 / 2024年11月15日 7時45分
-
5牛肉高騰でインフレ気味の牛丼チェーンを尻目に…「かつや」「てんや」「なか卯」“和風丼チェーン”3社の現在地
日刊SPA! / 2024年11月15日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください