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国内3位の死因 「老衰」とは 三笠宮妃百合子さま逝去

毎日新聞 / 2024年11月15日 18時30分

三笠宮妃百合子さま=東京都港区の宮邸応接室で2023年5月22日撮影(宮内庁提供)

 三笠宮妃百合子さまが15日、101歳で亡くなられた。死因は国内で3番目に多い老衰だった。高齢化が進む日本では、年間約19万人が老衰で死亡している。老衰とはどんな状態を言うのだろうか。

 「フレイル」とも呼ばれる老衰は、加齢で体重が減ったり、歩く速度が遅くなったりするなど、心身が弱った状態を指し、特定の病名ではない。高齢者が死亡した際、疾病や事故といった直接的な死因がない場合に老衰死と診断される。

 三笠宮さまは、2007年に大腸がんの手術を受け、20年には心不全と診断されるなど複数の病気を患った。24年3月から入院して療養を続けていたが、今月7日の検査で心臓や腎臓など全身の機能低下が判明していた。

 厚生労働省の統計によると、23年に死亡した157万6016人の死因は多い順に、がん(24・3%)▽心疾患(14・7%)▽老衰(12・1%)―-だった。100歳以上の女性の死因は老衰が最も多く、半数近くを占めた。

 老衰は18年以降、6年連続で死因の第3位に位置する。死者全体に占める割合は年々増加しており、医療技術の発展による高齢化が一因と見られる。【高橋由衣】

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