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架空経費計上で2700万円脱税容疑 弁護士を逮捕 東京地検特捜部

毎日新聞 / 2024年11月15日 18時23分

鈴木康之容疑者が代表を務める弁護士法人が入るビルへ向かう東京地検特捜部の係官ら=東京都千代田区麴町4で2024年11月15日午前10時17分、岩本桜撮影

 架空の経費を計上して計約2700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は15日、弁護士法人「鈴木康之法律事務所」の代表で弁護士の鈴木康之容疑者(53)=東京都千代田区=を法人税法違反などの疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、自身が代表を務める弁護士法人の業務に関し、架空の業務委託費を計上するなどして、2017年12月期と19年12月期の2年間で、計約1億1100万円の所得を隠し、法人税と地方法人税計約2700万円を脱税したとしている。

 関係者によると、鈴木容疑者は脱税で得た資金を投資に充てていたとされるが、逮捕前の任意聴取に容疑を否認していたという。特捜部は東京国税局と関係先を家宅捜索した。

 鈴木容疑者の事務所ホームページによると、09年4月に開所。貸金業者側の代理人として、多数の過払金返還請求訴訟を手がけた実績とともに、クレジットカード会社や通信販売会社といった約200社から債権回収業務の委託を受けたとうたっていた。【岩本桜、山田豊】

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