車いすインフルエンサーにXで殺害予告 20代会社員を脅迫容疑で逮捕

警視庁調布署＝東京都調布市で、鈴木拓也撮影

　「車いすインフルエンサー」として活動する女性にSNS（ネット交流サービス）を通じて殺害予告をしたとして、警視庁調布署が大阪市の20代の会社員男性を脅迫容疑で逮捕していたことが、捜査関係者への取材で判明した。

　逮捕容疑は4月7日、X（ツイッター）のダイレクトメッセージで、車いす利用者の中嶋涼子さん（38）のアカウントに「障害者の恥さらし。死ねよ。半分は死んでるのか。もう半分は俺が殺してやるよ」などと送信したとしている。

　中嶋さんは3月に映画館の利用を断られたことをXに投稿し、インターネット上でバッシングを受けていた。

　捜査関係者などによると、男性が逮捕されたのは8月14日。「スマートフォンからメッセージを送った」と容疑を認めているという。9月4日に東京簡裁から罰金10万円の略式命令を受けた。

　男性は逮捕後、中嶋さんに謝罪文を送付。「社会生活のストレスで自暴自棄になっている時に炎上を目にし、軽はずみに送信してしまった」と説明したという。【森田采花、黒川晋史】