高崎を彩る現代アート 県内外の作家が作る「非日常」の街並み 群馬
毎日新聞 / 2024年11月19日 12時43分
力あふれる現代アート作品を集めた「アートプロジェクト高崎2024」(高崎アートインキュベーション推進会議主催)が群馬県高崎市の中心市街地で開かれている。毎日書道会審査会員の真下京子さんと、会友の木暮美紀さんが初めて出展したのをはじめ、県内外の約40人の作家が普段とは違う街並みを作り出している。12月1日まで。【増田勝彦】
「アートプロジェクト高崎」は「高崎を現代アートのまちとしてアピールしよう」と始まり、今年が10回目。真下さんの作品は、連雀町交差点にある「お茶の金子園」の外壁に展示されている。「こころのいま」「こころのまなざし(2)」の2点で、紙に墨で書いた前衛書を雨風に耐えられるようにプリントした。屋外展示は初めてという真下さんは、「ギャラリーとは違い、街の風景と相まって作品が立体的に感じられる。道行く人の影が入ることで、作品に動きも出る」と説明。さらに「書といえば漢字、かなを思い浮かべる人が多いが、墨と筆を使って違う世界を表現できる前衛書を知っていただける機会になれば」と期待を寄せる。
木暮さんは、藍紺紙に銀墨で書いた「混沌(こんとん)から生まれるものⅡ」のプリントが、高崎高島屋前のペデストリアンデッキに展示されている。「コロナ禍の混沌とした状況の中から、何か新しいものが生まれるのではないかとの思いで書いた」と話す。絵画は筆で塗るが、書は筆で書く、という。
他の作品も「表現のダイバーシティ 限りなく広がる多彩なアート」をテーマにバラエティーに富んでいる。
立体作品では、現代資本主義を「コメディー」と捉えて風刺的な作品を発表している三塚新司さんが、バルーン生地を使った巨大バナナの皮のオブジェを16、17日の2日間展示した。三塚さんは「私たちは『豊かさ』と『リスク』を交換して生きている。(目を引くような)『映える』姿をしていれば、踏んで転ぶ前にバナナの皮に気がつく」と、訪れる人たちに作品に込めた思いを語った。
このほか、渡辺おさむさんがスイーツデコレーションの技術をアートに取り入れた恐竜を展示。ともに高崎市生まれの松本勇馬さんが稲わらで作った巨大な象を、明田一久さんはユーモアあふれる石彫刻を披露するなど、秋の街並みに個性あふれる作品が彩りを添えている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【京都 蔦屋書店】ハシグチリンタロウ個展「しるしの黎明 -dawn of sign- 」を12月6日(金)より開催。
PR TIMES / 2024年11月18日 16時45分
-
武田双雲展による渾身の個展「天真爛漫~innocence~」を阪急うめだ本店にて11月20日(水)より開催。伝統的な書から色彩鮮やかな現代アートまで約120点が一堂に!
PR TIMES / 2024年11月16日 9時45分
-
【阪急うめだ本店】伝統的な書から色彩鮮やかな現代アートまで約120点が一堂に!進化し続ける「武田双雲展 天真爛漫~innocence~」11月20日(水)より開催
PR TIMES / 2024年11月6日 10時0分
-
限界集落の廃校で絵を描き続ける85歳彼の人生 活動資金は年金・絵の売り上げ・入館料
東洋経済オンライン / 2024年11月2日 8時30分
-
カトリーヌ・ドヌーブが群馬の居酒屋で息を引き取り、お盆を体験する亡霊役 日本文化を愛するエリック・クー監督が「死後の世界」描く
映画.com / 2024年10月30日 14時0分
ランキング
-
1大阪・貝塚市の港 両脚縛られた遺体は大阪市の26歳男性と判明 両親は「将来の夢を持って、毎日頑張っていた」
MBSニュース / 2024年11月22日 16時5分
-
2「スギ薬局」が別患者の薬混入し女性死亡 遺族に調剤ミス認め、4000万円支払いで和解
産経ニュース / 2024年11月22日 17時29分
-
3新潟市南区妻子殺害事件 被告の男に無期懲役の判決 新潟地裁
BSN新潟放送 / 2024年11月22日 15時2分
-
4今週7か月ぶりに再開したばかりも…また掘削停止、岩盤発見 北海道新幹線「羊蹄トンネル」
STVニュース北海道 / 2024年11月22日 14時30分
-
5「焼肉ライク」がまさかの店舗数減。食べ放題チェーン「焼肉きんぐ」と分かれた明暗
日刊SPA! / 2024年11月22日 15時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください