交際相手「笑って暴行仕向けた」と供述 北海道・大学生集団暴行死

男子大学生が倒れていた公園の遊歩道を調べる道警の捜査員＝江別市文京台南町で2024年10月27日午前10時21分、後藤佳怜撮影

　北海道江別市の公園で男子大学生が集団暴行されて死亡した傷害致死事件で、強盗容疑などで再逮捕された交際相手の大学生、八木原亜麻容疑者（20）が「直接の暴行には加担せず、笑うなどして仕向けた」という趣旨の供述をしていることが19日、捜査関係者への取材で判明した。他に川村葉音容疑者（20）＝強盗容疑などで逮捕＝や16～18歳の少年ら4人が関与しており、道警は少年らが直接的な暴行を加えたとみて調べている。

　八木原容疑者は10月25日深夜から26日未明、5人とともに江別市の公園で大学生、長谷知哉さん（20）を暴行し、クレジットカードを奪うなどしたとして強盗容疑などで11月16日に再逮捕された。捜査関係者によると八木原容疑者は長谷さんを直接殴ったり蹴ったりしていないと話す一方で、5人が暴行する様子を笑うなどしてあおっていたという。

　道警は19日、男子高校生（18）とアルバイト従業員の少年（17）を強盗などの容疑で再逮捕し、アルバイト従業員の男性（18）と少年（16）も近く同容疑などで再逮捕する方針。【後藤佳怜】