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片刃ナイフで襲撃か 「ホームセンターで購入」 17年前の女児殺害

毎日新聞 / 2024年11月28日 10時12分

送検のため兵庫県警加古川署を出る勝田州彦容疑者=兵庫県加古川市で2024年11月28日午前7時29分、長澤凜太郎撮影

 兵庫県加古川市で17年前、小学2年の女児が殺害された事件で、勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)=殺人容疑で再逮捕=が片刃のナイフで女児を襲った疑いが強いことが、捜査関係者への取材で明らかになった。容疑者は刺した向きなどについて逮捕前に説明しており、女児の傷と矛盾しないという。

 任意捜査の段階で「凶器はホームセンターで購入した」と話していたことも判明。県警は当時の状況を詳しく調べている。

 勝田容疑者は2007年10月16日、加古川市内で7歳だった女児の自宅前で、胸や腹をナイフで突き刺して失血死させた疑いが持たれている。逮捕後の調べに黙秘しているという。

 県警は今年5月以降、別の女児刺殺事件で無期懲役が確定し、服役中だった容疑者に任意聴取を重ねてきた。加古川市の事件に関与したとする供述が得られたことから、本格的に捜査を進めてきた。

 捜査関係者によると、遺体の司法解剖の結果、女児は胸と腹の1カ所ずつ刺されており、傷は臓器にまで達していた。負傷状況から凶器は刃が片方にしか付いていない薄手のナイフが使われたとされ、容疑者の供述と合っていることが明らかになった。

 容疑者は凶器について事前に準備したうえで、「事件後に捨てた」と逮捕前に説明していたことも判明した。捜査でナイフは見つかっていないという。県警は容疑者の説明が信用できるとしており、裏付けを進めている。

 女児は事件当日の午後6時過ぎ、遊んでいた公園から帰宅し、自転車を自宅そばに止めた後の玄関に入る手前で刺されたとされる。わずかな時間で襲われ、物的証拠や目撃証言が乏しかったことから、捜査に長い時間がかかっていた。県警は28日午前、容疑者を送検した。【柴山雄太、木山友里亜】

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