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「ブルーインパルス推し」飛行訓練やグッズも 道の駅「東松島」開業

毎日新聞 / 2024年11月28日 19時29分

道の駅「東松島」の上空を飛び開業を祝う「ブルーインパルス」=宮城県東松島市で2024年11月27日午前10時53分、百武信幸撮影

 宮城県東松島市の三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア(PA)に直結する道の駅「東松島」が27日、開業した。自動車専用道路から直接乗り入れできる道の駅としては東北初で、市内の航空自衛隊松島基地に所属するアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」を前面に押し出し、外観も商品も青と白であふれる。特産品を使った物販や飲食エリアもあり、市内初の道の駅として観光・地域振興の新たな拠点となる。

 飛行機の格納庫をイメージしたという施設の白い外壁には垂直尾翼が描かれ、隣にできたコンビニエンスストア「ローソン」の看板と相まって青と白が映える。敷地は1万4665平方メートルで、観光バスやトラックの休憩も想定し、315台分の駐車場がある。下り線からは矢本インターチェンジで降りて一般道側から立ち寄れる。

 2階建ての飲食・物販棟の1階ではブルーインパルスグッズをはじめ、ブルーにちなんだ青いドレッシングなどオリジナル商品が並ぶ。地元でとれた新鮮な農水産物を販売するほか、市民らが食品加工の技術を学んだり、自ら加工販売したりできる場所もある。

 2階には特産のカキフライやのりを使ったそばが味わえるレストランがあり、展望デッキでは、食事しながらブルーインパルスの飛行訓練を見学できる。

 平屋の観光・休憩施設では、仮想現実(VR)のゴーグルを付けパイロット目線の「搭乗体験」ができ、大規模災害時の一時避難場所になる機能も備える。屋外には子供が遊べる遊具もある。

 27日は開業式典があり、名誉駅長に就任した渥美巌市長が「市のシンボルとして末永く愛される施設となることを願う」と述べ、地域産業の活性化や観光客増加に期待を込めた。訓練中のブルーインパルス6機が上空を飛び交い完成を祝った。

 屋外には秋田県出身のサンドアーティストで、東松島市地域おこし協力隊員の保坂俊彦さんの作品があり、来春には引退したブルーインパルスの機体を展示する計画も進んでいる。【百武信幸】

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