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コーヒー界のアカデミー賞「COE」で最高評価 至高の一杯イベントで

毎日新聞 / 2024年11月30日 11時15分

香りを確認しながら豆を焙煎する村松さん=静岡市葵区のハグ・コーヒー西門町店で2024年11月20日午後3時8分、最上和喜撮影

 コーヒー業界のアカデミー賞とも称される国際的な品評会「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」で最高評価を受けたコーヒーを楽しむイベント「コーヒーバンザイ!」が12月14日、静岡市で開かれる。会場となるのは、前衛的な意匠で知られるインテリアデザイナー、倉俣史朗(1934~91)が内装を手がけた葵区呉服町のバー・コンブレ。至高の一杯を洗練された空間で味わう試みは、特別なひとときとなることうけあいだ。

 静岡、焼津両市にコーヒー店を展開するハグ・コーヒーカンパニーが初めて企画した。COEはブラジルなどのコーヒー生産国で国ごとに年に一度開催される品評会。ハグは今年、中米ニカラグアのCOEで2年連続1位に輝いたロス・アルペス農園産を同業2社と協力して競り落とした。これまでも同国の生産団体を訪ねて豆の出来などを確認しており、上質なコーヒーを静岡で飲んでもらおうと取り扱いを決めた。

 今回、提供するのは「ゲイシャ」と呼ばれる希少種で、栽培が難しく、フルーティーな風味が特徴とされる。品質管理などの厳しい基準に合格した「スペシャルティーコーヒー」の中でも人気が高く、近年激しい争奪戦が繰り広げられている。「めったに手に入らないものだから」とリリースイベントの場所に選んだのがコンブレだった。

 倉俣はポストモダンの旗手として一時代を築き、国内外の多くのデザイナーに影響を与えた。コンブレも宇宙船の船室を思わせる流線型の壁面や、FRP(繊維強化プラスチック)や木材チップ、アルミなどの異素材を組み合わせた家具などが「非日常空間」を演出している。コンブレのオーナーバーテンダー・中山昌彦さん(61)によると、倉俣が携わった物件はほとんどが取り壊しなどで失われてしまったという。だからこそ、イベントを「今も色あせない倉俣の唯一無二の感性に触れる機会になる」と期待する。

 当日はハグのバリスタらが腕によりをかけてコーヒーをふるまう予定。焙煎(ばいせん)士の村松由佳子さん(35)は「いつものコーヒーとはひと味もふた味も違う体験をお約束します」と来場を呼びかけている。

 イベントは12月14日正午~午後9時半、バー・コンブレ(静岡市葵区呉服町2丁目7の2)。チケット制でドリンク2杯3000円から。問い合わせはハグ・コ-ヒ-(hugcoffee1112@gmail.com)へ。【最上和喜】

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