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アンティーク着物の自販機「KIMONO GACHA」 訪日客向け 日光

毎日新聞 / 2024年12月3日 11時15分

購入ボタンを押すと出てくる鍵。着物の取り出し方の説明書(日本語と英語)、ポストカード、施設割引券が一緒に入っている=日光市安川町で2024年11月26日午後4時1分、藤田祐子撮影

 日光東照宮の表参道近くに、アンティーク着物をランダムで販売するユニークな自動販売機が登場した。インバウンド(訪日客)向けに「KIMONO GACHA(キモノガチャ)」と銘打ち、着付けが不要な羽織や道行(みちゆき)(和装用コート)が1000円均一で24時間購入できる。

 購入ボタンを押すと自販機から出てくるのは鍵。機械側面の施錠された袋をこの鍵で開け、中の商品を取り出す仕組みだ。複数設置された袋のうち、どれの鍵が出てくるかは運次第で「ガチャ」の要素もある。

 自販機を設置した、大衆演劇場「日光紅葉座」(栃木県日光市安川町)の松本早奈英支配人(48)は「営業時間外に通り掛かった人にも楽しんでもらうとともに、ここが日本文化を体験できる場所ですよというお知らせも兼ねています」。自販機前面の商品表示窓部分には、演劇場で公演中の役者の和装姿の大きな写真。演劇場は、東照宮の参道から国道120号に向かう参拝客や観光客が多く通る場所にあり、単純な売り上げよりも、自販機を見て「着物を買いたい」と訪れる人や公演に興味を持つ人が増える宣伝効果が大きいという。

 松本支配人は「アンティーク着物にこだわらず、人気の『日光いちごミルクあんみつ』といったお土産スイーツの自販機にするなど、ニーズや季節に合わせた商品に入れ替えて活躍させたい」と話している。問い合わせは日光紅葉座(070・1253・9543=午前11時半~午後5時)。

 今回の記事は読者からの投稿フォーム「つながる毎日新聞」に寄せられた情報を基に取材した。【藤田祐子】

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