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「パペット落語」笑福亭鶴笑さん 芸歴40周年で横浜公演 15日に

毎日新聞 / 2024年12月4日 8時15分

笑福亭鶴笑さん=横浜市中区で2024年4月13日、高山祐撮影

 人形を使った「パペット落語」で知られる上方落語の笑福亭鶴笑さんの芸歴40周年を記念した「一門会男組」の横浜公演が15日、横浜市中区の市開港記念会館講堂で開催される。

 鶴笑さんはパペット落語を自ら考案。「外国人も笑わせたい」と一時はシンガポール、英ロンドンに拠点を置き海外公演も重ねた。「国境なき芸能団」として被災地や難民キャンプに笑いを届けるボランティアにも取り組んできた。

 2022年から横浜の繁華街・野毛での落語会にも駆けつけ、野毛の振興にも一役買ってきた。かつて野毛で盛んだった大道芸が、上方落語のルーツとされる「縁」からだ。これまでの公演を通じて横浜でもファンを徐々に獲得し、横浜後援会も発足した。

 今回の公演は、横浜後援会が主催する。鶴笑さんの芸歴40周年とこれまでの横浜での活動の「お礼」として、1917年に創設された歴史的建造物の開港記念会館を舞台に用意。鶴笑さんと弟子たちに上方落語の魅力を存分に発信してもらおうと企画した。

 公演会に参加するのは、鶴笑さんのほか、弟子の笑福亭笑利さん、笑福亭笑生さん、笑福亭笑有さん。笑有さんは鶴笑さんの付き人として野毛での落語会で前座を務め、今年4月には野毛の「横浜にぎわい座」で独り立ち公演を開催した。上方落語家としては異例の「横浜デビュー」を果たし、注目を集めた。

 鶴笑さんの「弟子」のパペット・笑福亭つる吉も登場する。普段は大阪を中心に演じられる上方落語を楽しめる貴重な機会となりそうだ。

 一門会男組の横浜公演は午後2時開演。前売りは3000円(当日3500円)、小中学生1500円(同2000円)。予約・問い合わせは笑福亭鶴笑横浜後援会(acogare.info2022@gmail.com、電話045・884・2782)。【高山祐】

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