ロケット「カイロス」打ち上げ、2日連続で延期 ファン「次こそ…」

小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げ延期が決まり残念そうに見学場をあとにする来場者たち＝和歌山県串本町で2024年12月15日午前10時33分、滝川大貴撮影

　和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」で予定されていた小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げは15日、強風により2日連続で発射直前に延期が発表された。次の発射日程は平日の18日で調整されており、休みを利用して見学場を訪れていたロケットファンらは残念がりつつ、次回の打ち上げ成功に期待した。

　同町と那智勝浦町の見学場には、前日の半分ほどの約2000人のファンが集合。串本町田原の田原海水浴場では、前日同様に午前10時半ごろに「中止」が周知された。神奈川県から家族で訪れた中学1年の小宮蒼空（そら）さん（13）は「ロケットが宇宙に向かって行く姿が見たかった。でも、まだ失敗ではないので次回打ち上げてほしい」と願っていた。

　岸本周平知事は「再チャレンジを、期待を持ってお待ちする」とし、田嶋勝正・串本町長も「ファンのためにも最初の成功を早く実現してほしい」と願っていた。【加藤敦久】