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ガス管損傷、事故の原因の2割 誤って切断、知らずに工事も

毎日新聞 / 2024年12月16日 23時30分

ガラス片などが散乱する中、爆発のあったビル周辺を調べる警視庁の捜査員ら=東京都港区新橋3で2023年7月3日午後6時55分、菅健吾撮影

 東京都港区新橋の雑居ビルで2023年7月、爆発が起きて5人が負傷した火災で、警視庁捜査1課は17日にも、火元とみられるフロアの上の階で工事をしていた内装業者ら男性2人を業務上過失傷害と業務上失火容疑で書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

 経済産業省によると、2023年に建設工事現場などで起きたガス管の損傷による事故は104件で、ガス事故全体の約2割だった。損傷の原因は、ガス管があると知らずに工事に着手▽目的の配管と誤ってガス管を切断▽ガス管の埋設位置を誤って認識――などが挙げられるという。負傷者は7人だった。

 東京・新橋の現場の雑居ビルは消防法により、修繕工事などの際には、防火管理者が作業上の注意点などを周知するよう義務付けられていた。

 ガス爆発事故に詳しい市民防災研究所の坂口隆夫理事は今回の火災について、「請負業者に任せきりにするのではなく、ビルの管理側もガス管と分かるよう表示したり、工事に立ち会ったりすべきだった」と指摘する。【岩崎歩】

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