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将棋の中七海女流三段、デビュー戦白星 「目の前の対局頑張りたい」

毎日新聞 / 2024年12月19日 16時59分

デビュー戦で勝利し、感想戦で笑顔を見せる中七海女流三段=大阪府高槻市の関西将棋会館で2024年12月19日、新土居仁昌撮影

 将棋の元奨励会三段で、女流棋士に転身した中七海(なか・ななみ)女流三段(26)が19日、大阪府高槻市の関西将棋会館でデビュー戦となる第52期女流名人戦(報知新聞社主催)の予選1回戦に臨み、川又咲紀女流初段(28)に92手で勝って白星スタートを切った。2回戦では、清麗など女流タイトル9期獲得の実力者、加藤桃子女流四段(29)と対戦する。

 中女流三段は感想戦でマスク越しに笑顔を見せ、「途中は自信がなかったが、勝ててよかったです」と話した。目標を聞かれると、「あまり先のことは考えられないので、目の前の対局を頑張りたいです」と答えた。

 対局は先手番の川又女流初段が得意の中飛車に構えたのに対し、中女流三段も飛車を三間に振り、相振り飛車の戦いになった。中盤戦で川又女流初段に見落としがあり、優位に立った中女流三段が危なげなく押し切った。

 中女流三段は中学1年だった2011年9月、6級で奨励会に入会。20年9月、福間香奈清麗(32)=女流5冠、西山朋佳白玲(29)=女流3冠=に続き女性では3人目の三段昇段を決めた。プロ入り(四段昇段)の最終関門となる三段リーグには8期(4年間)在籍したが、24年9月に終了した三段リーグで負け越し、26歳の年齢制限により退会となった。

 第51期女流名人の座を争う五番勝負は、福間女流名人と西山白玲の顔合わせで25年3月8日に開幕する。【新土居仁昌】

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