1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

“症状”治す言葉のサプリを 「図書館薬局」開始 和歌山・海南

毎日新聞 / 2024年12月23日 15時21分

「よみぐすり」に入った本が並ぶ図書館薬局のコーナー=和歌山県海南市で2024年12月21日午後2時9分、加藤敦久撮影

 言葉のサプリメントで悩みを解決しませんか――。和歌山県海南市下津図書館は、「背中を押してもらいたい」など利用者の“症状”に応じた本を薬袋に模した袋に入れて貸し出す「図書館薬局」を始めた。袋には「元気が出る」といった読後に期待できる“効能”などを処方箋のように記載。借りて袋を開けるまでどんな本が入っているかは分からないため、担当者は「今までとは違うジャンルの本との意外な出会いもできるはず」と期待している。

 インターネットなどで紹介されていた他での取り組みをヒントに、初めて実施。来年1月12日までの期間限定で、先着順で100袋を用意し、図書館の職員がお薦めの本を選んで袋詰めした。

 専用コーナーには、薬局でもらうような白い袋「よみぐすり」に入ったまま本が並べられている。袋には「前向きになりたい時」「好きなことをあきらめたくないひとに」などの症状を示すキーワードの他、「涙、あふれる」「勉強になる」などの効能が並ぶ。対象年齢は「未就学児」から「一般向け」まで五つに分かれている。来館者はチェック事項を頼りに本の題名を見ずに借りる仕組みだ。

 貸し出しがスタートした21日に親子3人で立ち寄った近くの前原有紗さん(34)は、「子どもたちも家で袋を開けるまでドキドキワクワクして楽しめそう」と話していた。

 企画した図書館司書の南方貴美子さんは、「人の輪をつなげるためにも、読んだ感想を職員に教えてほしい」と話している。

 月曜休館。期間中は12月27日と年末年始(29日~1月3日)も休館する。問い合わせは同館(073・492・4489)。【加藤敦久】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください