唯一新幹線がない地域・四国 開業実現へ「災害時の優位性」講演
毎日新聞 / 2024年12月24日 16時46分
四国での新幹線開業実現に向けて理解を深めようと「四国の新幹線勉強会」が20日、高松市であり、大阪産業大工学部の波床(はとこ)正敏教授が「災害時における『四国の新幹線』の優位性」をテーマに講演した。「香川県JR四国線複線電化・新幹線導入期成同盟会」(事務局・香川県)が主催し、県内の自治体や議会、経済団体から約100人が参加した。
四国は全国で唯一、新幹線整備の具体的な計画がない地域。官民46団体でつくる「四国新幹線整備促進期成会」が国への新幹線導入に向けた要望活動を展開している。
波床教授は講演で、四国の鉄道について「トンネルや鉄橋などインフラの大半は今も開通当時のままで改良されていない」と話し、地震や水害時の危険性を指摘した。その上で、「国内の過去の大震災では新幹線も被災はしたが、復旧までの日数は在来線よりも早い」と説明。2018年の西日本豪雨で中国地方の山陽線が各地で寸断された時に「不通区間の利用者を、並行する新幹線で振り替え輸送できた」という例も紹介した。
新幹線が災害に強い理由としては、被災しやすい地形を避けたルートを選んでいる▽高架橋とトンネルを多用している――ことなどを挙げ、「四国にそのような新幹線があれば、津波や高潮、地盤の液状化、土砂災害の危険性を回避できる可能性がある」と話した。【佐々木雅彦】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
四国の新幹線の必要性を考える勉強会「液状化などを回避するルート選定で災害に強い」 高松市
KSB瀬戸内海放送 / 2024年12月20日 18時8分
-
川勝氏から「リニア推進の知事」になったのに…静岡の「リニア工事」は一歩も進まず、全線開業が見通せないワケ
プレジデントオンライン / 2024年12月13日 7時15分
-
秋田新幹線「新トンネル」工期延びそう…? 東京まで7分時短も、それ以上の効果とは
乗りものニュース / 2024年12月11日 7時12分
-
北海道新幹線、難航する「トンネル工事」の実態 軟弱地盤や巨大岩出現、地質に工法が合わない
東洋経済オンライン / 2024年12月2日 6時30分
-
京都~大津の第2ルート「山科大津バイパス」具体化へ前進!? “地獄渋滞”国道1号に「概略ルート」決定プロセスへ検討会開催
くるまのニュース / 2024年11月28日 16時40分
ランキング
-
1生理休暇中に海外旅行し懲戒免職処分、45歳女性教諭 夫とのけんか調査で虚偽発覚
産経ニュース / 2024年12月26日 16時46分
-
2寒さが大敵の「心筋梗塞」、防ぐための10箇条とは
ウェザーニュース / 2024年12月26日 14時0分
-
3『タイヤ館』新入社員が入社後わずか8か月“パワハラ”で自殺 両親は「パワハラを認め、謝罪してほしい」と運営会社を提訴
MBSニュース / 2024年12月26日 18時25分
-
4「カスハラ」対策を企業に義務付け 初めて定義を明確化 厚労省審議会が報告書取りまとめ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月26日 16時58分
-
5【速報】悠仁さま合格後、筑波大学が初会見 永田学長「悠仁さまにも寮に暮らしていただければ…」
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 16時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください